イスラエル大使館が「日本人=ユダヤ人」を公式認定か? 鶴田真由の“日ユ同祖論肯定エッセイ”をFacebookで紹介、真意を聞いてみた
諏訪大社はユダヤ教だったのか……?
女優・鶴田真由のエッセイ本『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』(幻冬舎)。オカルトの定番・日ユ同祖論に鶴田がドハマリしていることに驚く本なのだが、そこにさらに驚く出来事が。なんと、そんなオカルトエッセイをイスラエル大使館がFacebookページで紹介しているのである。
これは驚き。まるで、イスラエル政府では日本人=ユダヤ人というトンデモ歴史観を公式に認めていることになるまいか。関係者を取材した。
今月発売された、この本は出版社の説明によれば「物語が、海を超えてつながった――!『古事記』をたどる旅が、いつしか世界古代史ミステリーツアーに! 神々の道のりを辿った、旅エッセイ」というもの。
しかし、この本は単なる旅エッセイではない。鶴田が綴っているのは、日ユ同祖論に基づく旅なのである。日ユ同祖論とは、世界に散らばった古代イスラエルの失われた10支族の一部が日本に渡来していたとされる説。もちろん、オカルトの域を出ない“トンデモ論”ではある。(※注・本誌トカナではヘブライ語と日本語の共通点や建築・祭の類似などから、日ユ同祖論を裏付ける根拠として毎度“トンデモではない”と紹介している)
鶴田が、そのトンデモ論を軸に日本各地の神社にユダヤ教との共通点を見つけて、ついにエルサレムへと旅するというのが、この本のあらすじである。
その日ユ同祖論への傾倒はかなりのもの。まず、何カ所でも引用されるのが久保有政『日本の中のユダヤ文化―聖書に隠された神道のルーツと極東イスラエルの真相』という本。これ、2003年に学習研究社のオカルト界の頂点に立つ雑誌『月刊ムー』の単行本シリーズ「ムー・スーパーミステリーブックス」で刊行された本。その内容を、ほぼ全肯定しながら文章は綴られていく。
例えば51ページでは、諏訪大社が守屋山を信仰の対象としていることなどを取り上げて「アブラハムとイサクを神に捧げようとしていた山が、モリヤです。モリヤと守屋、同じ名前なのです」だと述べる。
さらに、諏訪大社の御頭祭では75頭の鹿を捧げていたことを取り上げて、ユダヤ教の過越の祭でも、75頭の子羊が捧げられていたことなどの「共通点」を見いだすのだ。さらに、諏訪の上社本宮の神紋はユダヤ教の七枝樹の燭台が描かれているという説も紹介。「知れば知るほど、神道とユダヤ教には似たところがたくさんあるのです」という。
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2024.10.02 20:00心霊イスラエル大使館が「日本人=ユダヤ人」を公式認定か? 鶴田真由の“日ユ同祖論肯定エッセイ”をFacebookで紹介、真意を聞いてみたのページです。ユダヤ、イスラエル大使館、鶴田真由などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで