スマホのデータから“世界一怠惰な国民”が判明! 世界111カ国を計測してわかった衝撃結果
米国は2030年までに44%、ざっくり言えば国民の半分近くの人が肥満になると見込まれている。そこで肥満に悩む米国で行われた面白い調査をご紹介したい。
■スマホアプリで世界111カ国72万人の歩行記録を収集・分析
毎日の活動量を追跡するために設計されたアプリ「Argus app」を使用して70万人のスマートフォンからデータを集め、どの国の人々が最も歩いているかを米スタンフォード大学の科学者たちが調査したのだ。
バイオエンジニアリングの教授であり、研究者の一人でもあるスコット・デルプ氏は、この研究は世界中の111カ国、約72万人の合計6800万日に及ぶ身体活動の記録を研究したものであること、そして以前行われた研究よりも千倍も大規模なものだと「BBC」に語っている。
「BBC」の記事より
■最も歩いている国民は?
その結果、最も歩くのは香港の人々で1日平均6880歩、これは毎日6キロメートル近く歩くのと同じと考えられる。そして最下位はインドネシアの3513歩だった。その他ではイギリス人は平均5444歩、アメリカ人はそれより少ない4774歩ということもわかった。「ネイチャー誌」に発表された研究結果によると、人々が1日に歩く平均値は4961歩で約4キロメートルである。そしてカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの国々は、この標準値を下回っていることもわかった。
驚くことに今までの常識に反し、各国の人々の平均歩数と肥満レベルにはそれほど影響性が見られなかった。その代わり、「活動格差」が肥満レベルに大きく影響していることがわかった。
「活動格差」とは、富める者とそうでない者が存在するように、活動量の多い人と少ない人の格差である。その差が大きいほどその国の肥満率は高くなる。
この調査に関わったティム・アルトホフ氏は、「スウェーデンが良い例で、スウェーデンは活動的な人とそうでない人の差が最も少ない国です。そして肥満の最も少ない国の1つでもあるのです」と語る。 また別の例として注目すべきは、アメリカの人々とメキシコの人々の歩く距離はほとんど同じでありながら「活動格差」はアメリカの方が大きく、肥満率もアメリカの方が高いという点だ。
そしてその「活動格差」がどこにあるかといえば、最も大きな活動格差は年齢や所得ではなく、女性と男性の間にあるらしい。
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