元GoogleエンジニアがAIを神とする宗教を創設! 人工知能教団「未来への道」の教義に戦慄「ゴッドヘッドの理解と崇拝を通じて…」

元GoogleエンジニアがAIを神とする宗教を創設! 人工知能教団「未来への道」の教義に戦慄「ゴッドヘッドの理解と崇拝を通じて…」の画像4アンソニー・レヴァンドウスキー氏 画像は「Wikipedia」より

■レヴァンドウスキー氏から絶えない黒い噂の数々……

 ところで、このアンソニー・レヴァンドウスキー氏、実はかなりいわくつきの人物である。今回の宗教団体創設以前から、Googleの自動運転関連の機密情報を盗み出した容疑で世間を騒がせていたのである。

 氏は2016年に退社するまで、Google在籍時は自動運転開発プロジェクトに携わっていた。2016年に退社後はGoogleマップの元製品責任者であるリオール・ロン氏らと共同で自動運転トラックを手掛けるOttoを設立し、同社はその後タクシー配車アプリのUberに買収された。

元GoogleエンジニアがAIを神とする宗教を創設! 人工知能教団「未来への道」の教義に戦慄「ゴッドヘッドの理解と崇拝を通じて…」の画像5画像は「Little Info Cue」より引用

 で、レヴァンドウスキー氏がGoogleを退社してOttoを設立する際に、1万4000ファイルにも及ぶGoogleの自動運転関連の機密情報を盗み出したのではないかとの疑惑が持ち上がり、現在も係争中なのである。くしくも、共同でOttoを設立したリオール・ロン氏はかつてイスラエル陸軍で諜報技術プロジェクトチームに約7年間配属されていたという過去を持つ……。

元GoogleエンジニアがAIを神とする宗教を創設! 人工知能教団「未来への道」の教義に戦慄「ゴッドヘッドの理解と崇拝を通じて…」の画像6アンソニー・レヴァンドウスキー氏(右) 画像は「Wikipedia」より

 さて、“Way of the Future”の創設が2015年の9月であったことは先述したが、この事実もまた妙なのだ。というのも、2015年9月の時点ではレヴァンドウスキー氏はまだGoogleに在籍しており、同月、氏が熱望していたとされるGoogleの自動運転部門のCEOに韓国・現代自動車の米国法人CEOを務めたジョン・クラフシック氏が任命されているのだ。ともすれば崇高な理念よりも先行して、このビジネスキャリア上の挫折が宗教団体創設の引き金となったのだろうか?

 いかがだったろうか。人工知能を“神”と標榜する“Way of the Future”創設者アンソニー・レヴァンドウスキー氏だが、少なくとも清廉潔白な聖人ではなく、むしろ、どちらかといえば海千山千の策士である可能性もあることがわかっていただけたと思う。

 氏は明確な目的意識を持って、そこへ向かって人知れず着実に積み上げ、そして歩みを進めるタイプではないだろうか。となれば、今回の宗教団体設立の真の目的とはいったいなんだろう? 続報が待たれる。


参考:「EWAO」、「Wired」、「Forbes」、ほか

文=池上徹

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

元GoogleエンジニアがAIを神とする宗教を創設! 人工知能教団「未来への道」の教義に戦慄「ゴッドヘッドの理解と崇拝を通じて…」のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング11:35更新