故ホーキング博士の“最期の論文”がヤバすぎる! この宇宙は滅亡(無)に向かって動き出していたことが判明!

 惜しまれる最期を迎えたスティーヴン・ホーキング博士だが、死の直前まで続けていた研究に人類への“ファイナルメッセージ”が遺されていた――。


■ホーキング博士の“ファイナルメッセージ”とは

 トカナでも幾度となく話題に取り上げた“車椅子の天才物理学者”、スティーヴン・ホーキング博士が、ご存じの通り3月14日に逝去。先ごろ、3月31日にはケンブリッジ大学の教会で友人や同僚ら約500人が参列する葬儀が行われた。教会の外にも多くのファンや支持者が集まり、難病と闘いながら斬新な宇宙論を発表し続けたホーキング博士の功績を讃えて盛大に弔われたことが報じられている。

故ホーキング博士の最期の論文がヤバすぎる! この宇宙は滅亡(無)に向かって動き出していたことが判明!の画像1Daily Star」の記事より

 逝去が信じられないほど、つい最近まで精力的な研究活動とメディアに向けて発言をし続けていたホーキング博士だが、亡くなる2週間前には結果的に最後の論文となった「A Smooth Exit from Eternal Inflation?」が発表されている。そして英紙「Daily Star」などの記事によれば、この最後の論文の中にホーキング博士が我々人類に宛てた“ファイナルメッセージ”が含まれているという。ホーキング博士は最後に何を我々に伝えたかったのか?

 ホーキング博士とトーマス・ハートグ博士(ルーヴェン・カトリック大学)の共同執筆による最後の論文だが、その内容は宇宙は膨張し続けているという「インフレーション理論」の数学的パラドックスを解消し、無数の宇宙が存在するという「多世界解釈」を実証可能な科学的フレームワークに乗せる試みであるということだ。つまり、思考実験による理論宇宙物理学を、実際に検証可能なサイエンスの世界に運び込むという画期的な取り組みなのである。

 インフレーション理論では全てのはじまりである“ビッグバン”が発生した後、この宇宙は無限の膨張を続けていると考えられているのだが、本当に膨張は未来永劫にわたって続いていくのか? ホーキング博士によればそもそもこの宇宙はひとつではなく、膨張し続ける宇宙がある一方でエネルギーが消耗して“フェイドアウト”していく宇宙もあるということだ。

 そしてエネルギーが枯渇した時点で、もはや宇宙とは呼べないビッグバン以前の状態に戻ることになるのだが、今まさにこの我々人類が住まう宇宙は膨張のピークを過ぎて衰退するモードに入り込んでいるというのである。つまりホーキング博士の“ファイナルメッセージ”は、我々が今いるこの宇宙は滅亡に向かって動き出したことを伝えるものだったのだ。

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