永久凍土で4万2000年も氷漬けだった虫がマジで復活! 人体の冷凍保存研究にも劇的進歩、しかし世界滅亡の危険も!

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 ロシア・シベリアの永久凍土から採取された土壌中の線虫を、4万2000年ぶりに“復活”させたというニュースが話題となっている。今月27日付の「Science Alert」ほか、多数メディアが報じている。

永久凍土で4万2000年も氷漬けだった虫がマジで復活! 人体の冷凍保存研究にも劇的進歩、しかし世界滅亡の危険も!の画像1画像は「Daily Mail」より引用

■数万年ぶりに蘇った線虫

 線形動物(線虫)は土壌や海中、そして動物の体内まで、地球上の様々な場所に生息する細長いニョロニョロとした生物である。その一部はほとんどの生物が死んでしまうような冷凍状態でも生きながらえることができるとされているが、このたびロシアとアメリカの研究者らが、なんと4万2000年も前に永久凍土に閉じ込められた線虫を蘇らせることに成功したという。

 永久凍土の中から復活した線虫は2種類。一つは2015年にシベリア北東部のアラゼヤ川で採取された地下約3.5メートルの土壌サンプルから見つかった約4万1700年前のPlectus属の線虫、もう一つはやはり北東部を流れるコリマ川流域で採取された地下約30メートルに埋もれていたリスの巣から見つかった約3万2000年前のPanagrolaimus属の線虫だ。

 発見場所はロシアで最も寒いとされる地域とされ、ウーリーマンモス復活プロジェクトで生息地候補とされている場所も近いという。過去9000年にわたり、最も暖かい場所でも1.5メートルほどしか解けたことがないとされる。

 研究者たちは冷凍されていた線虫を、栄養の含まれた培地と共にペトリ皿に置き、20度ほどの暖かい場所に数週間放置した。すると線虫は徐々に数万年の眠りから目覚めて生命の兆候を見せるようになり、今ではエサを食べるなど完全に復活したという。なお、蘇った線虫はいずれもメスだと見られている。

永久凍土で4万2000年も氷漬けだった虫がマジで復活! 人体の冷凍保存研究にも劇的進歩、しかし世界滅亡の危険も!の画像2画像は「Daily Mail」より引用

 研究チームは、更新世の線虫が示した適応メカニズムが低温医学や低温生物学などの分野に重要なデータを与えるだろうとしている。論文は専門誌「Doklady Biological Sciences」に発表された。

 現在のところ、人間のような複雑な生物を冷凍し、解凍させて復活させる技術は存在しないが、その研究開発にも、今回の発見は大きなインパクトを与えると見られる。また一方、研究は永久凍土に潜む危険も示唆している。もし凍土が溶けてしまった場合、土壌中に冷凍された微生物や線虫のような小さな生物が蘇る可能性は否定できず、それがどのような影響を与えるかは予想もつかない。

 太古から蘇った小さな線虫は、人間に冷凍睡眠技術の夢を見せるだけでなく、温暖化の新たなリスクも突きつけている。

参考:「Siberian Times」「Science Alert」「Daily Mail」「Doklady Biological Sciences」ほか

TOCANA編集部

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