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 米国にとってシリアルキラーの時代と呼べる暗黒期は、1970年代から90年代初頭である。この時代には、歴史に名を刻む凶悪なシリアルキラーが続々と現れた。なぜこの時代の米国に集中して、シリアルキラーが多く生まれたのだろうか?

 著名な歴史調査家であり、カナダ、トロントのライアーソン大学史学部教授でもあるピーター・ヴロンスキー氏は、自著『カインの息子たち:石器時代から現在までのシリアルキラーの歴史』でその謎に挑んでいる。ヴロンスキー教授は、ニューヨーク・ポスト紙に自身の研究についてこう語った。

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歴史に名を刻む凶悪なシリアルキラーたち ※上段左から右へ:テッド・バンディー、デイビッド・ベルコウィッツ、ジェフリー・ダーマー、リチャード・ラミレス。※下段左から右へ:ジョン・ウェイン・ガーシュ、デニス・レーダー、エドモンド・ケンパー、ゲイリー・リッジウェイ 「New York Post」の記事より


■戦地から米国に戻った帰還兵たち

 ヴロンスキー氏は、アメリカには40年代から70年代にかけて、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、あるいは冷戦に際して多くの兵士を送り込んだ時期があること、そしてその後、戦地から帰還兵が続々と社会に戻ってきた時期があったことを指摘する。そしてシリアルキラーの多くは、第二次世界大戦中や直後に育っていることを指摘する。

 彼らの多くは、生涯のごく早い段階――早くも5歳程度――に、シリアルキラーとしての素質が形成されていたと言われている。幼児体験はその後の成育に大きく影響すること、また家族、特に男性であるシリアルキラーにとって、彼らの父親がどのような人物だったかということは非常に重要な要素だ。しかし、シリアルキラーの成育状況を調べると多くの場合、父親の姿が見えてこない。彼らはしばしば支配的な母親に育てられ、父親は不在または存在感が薄い。

 ヴロンスキー氏は、多くのケースでシリアルキラーの父親は戦争のトラウマを持った退役軍人であるという。彼らは兵士たちが行ったレイプや、ベトナム戦争でベトコンと米兵が互いに行った残虐な拷問、殺戮のトラウマを抱え、米国の社会に舞い戻った。しかし彼らの多くは帰還後、戦場での経験については口をつぐんでいた。またこれら陰惨な体験をした兵士だけでなく、それらの行為について目撃したり聞いたりした兵士もトラウマを抱えていたことは間違いない。

 ヴロンスキー氏は「戦争でトラウマを受けた兵士が社会に戻り、父親になったこと」が、シリアルキラーの急増に関与しているという結論に到達した。

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「Men's adventure」 画像は「AbeBooks.com」より

 ヴロンスキー氏の第二の着目点は(興味深い事にFBIも同意見だという)、当時人気のあった「True Detective」や「Men's adventure」等の冒険、犯罪雑誌だ。

「True Detective」(もともとは本格探偵ミステリー誌) は、1924年から1995年まで、「Men's adventure」誌は、1940年代から1970年代まで刊行されていた。

コメント

2:匿名2018年9月19日 17:59 | 返信

荒廃しきった1920年代のドイツもキュルテンだのシリアルキラーが出現したから、時代的影響はあると思う。

1:匿名2018年9月18日 10:22 | 返信

性格は変えられるとか結局は自分次第とか言う人もいるけど、判断力の低い幼少期から支配者的立場の親と四六時中一緒にいる訳だから、良くも悪くも確実に親の性格は人格形成において大きな影響を与える。
犯罪者を擁護する気持ちは全く無いが、子供を作る者の責任意識もまた物凄く重要だと思う。

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