かつて米国には「シリアルキラーの大豊作時代」があった! 著名殺人鬼が続々登場した納得の理由2つとは!?
ヴロンスキー氏はそれらの雑誌を子どもの頃に見たこと、そしてこれらの雑誌の表紙を見た時に感じた、本能的な感覚を今も覚えていると述べている。そして、それらの表紙はポルノではなかったが、それ故に余計に悪いと考えていると述べる。
それらの雑誌の表紙には、女性を拘束拷問する図画がしばしば描かれていた。表紙の女性は髪を振り乱し、縛られた状態で、こちら(読者)を見ている。そして読者に、縛られた女性を傷つけようとしている殺人者や拷問者の側に感情移入させ、興奮を感じさせるという。
この大流行した「パルプ・マガジン」と呼ばれる雑誌は、まさしく当時のアメリカそのものであった。もしその時代に、虐待され、傷つき孤立した少年がいたとすれば、幻想の世界に逃げることは想像に難くない。そしてその幻想の世界は、しばしば、社会や人に対する支配意識や復讐心をかき立てるものとなる。それとただでさえ多感な思春期が組み合わさると、その幻想が大部分は性的なもの――自分より弱い子どもや女性に対する支配、束縛、レイプそして殺人――となるとヴロンスキー氏は述べる。
■2030年頃に次時代のシリアルキラーが続々と出現する?
ヴロンスキー氏は現在、シリアルキラーの出現は減少していると説明する。しかし父親のトラウマが息子に引き継がれるという法則に従えば、別のピークが来ることになるとヴロンスキー氏は不気味な予測をする。それは世界金融危機の起きた2008年の20年後から25年後の2030年前後になるという。
2008年の経済危機は米国の多くの家族に壊滅的な危機を与えた。経済の担い手であった父親が仕事を失って自殺したり、麻薬中毒、アルコール依存症になり、壊れた家庭は数え知れない。
そして最近の対テロ戦争でも、ISISによる残虐な処刑、拷問、レイプ等を実際に体験したり、見聞きした兵士は多い。また一方では、米軍基地で行われたテロリストに対する残虐な拷問を行った米軍兵士も多数いるが、彼らはすでに社会に復帰していることだろう。
ヴロンスキー氏の法則に従うと、次のアメリカのシリアルキラー「大量発生」は2030年くらいということだが、この予言が当たらないことを祈りたい。しかし残念ながら、こうしている今も、次世代のシリアルキラーは続々と育ちつつあるのかもしれない。
参考:「New York Post」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊かつて米国には「シリアルキラーの大豊作時代」があった! 著名殺人鬼が続々登場した納得の理由2つとは!?のページです。犯罪、トラウマ、米軍、三橋ココ、連続殺人、ベトナム戦争、帰還兵、朝鮮戦争などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで