“シンクロニシティ”は4次元世界からのメッセージだった!? 高次元の存在からこの世界は丸見え、やはり偶然には意味があった!

■“シンクロニシティ”は高次元からのメッセージか?

 高次元の存在のコミュニケーションは、基本的に我々の理解を超えているはずだ。例えば我々の世界の天気の変化や自然災害は、ひょっとすると高次の存在が我々の進む方向を変えようとして引き起こしているのかもしれない。

 多くの自然宗教では自然災害は「神の怒り」だと解釈されているが、我々が完全に理解していない高次の存在からのこの種のメッセージの伝え方があるのかもしれない。そして“シンクロニシティ”もまた高次の存在が使う我々へのコミュニケーション方法だと考えられないこともない。

シンクロニシティは4次元世界からのメッセージだった!? 高次元の存在からこの世界は丸見え、やはり偶然には意味があった!の画像3カール・グスタフ・ユング 画像は「Wikipedia」より

 分析心理学の祖、カール・グスタフ・ユングが提唱した概念であるシンクロニシティは「意味のある偶然の一致」を指す現象である。例えば1日に何度も同じ人物や動物に出くわしたり、デジタル時計で「11:11」を続けて見てしまったりすることだ。

 こうしたことはたいていのケースで“偶然”と片付けられるのだが、本当に単なる偶然なのだろうか。

 そこでイメージしてみたいのは、次元が異なってもそこで切り離されているわけではないという仮定である。3次元にいる我々の世界は、素粒子のような0次元(ひも理論では1次元)の存在や、ナノ素材のグラフェンのような2次元のものを包摂した上で成り立っている。紙やモニターのスクリーンを2次元と定義すれば、2次元が溢れているのが我々の世界だ。

 したがって4次元空間の世界でも、我々の3次元の世界はそこいらじゅうにあるありふれた世界なのかもしれない。そして我々もまた次元を超えて構成されている大きな“全体”の一部だと考えれば、我々にとって良い行いはきっと高次の存在にとっても良いことであると考えられる。

 そしてシンクロニシティは時間に縛られている我々には“偶然”にも感じられるのだが、高次の世界の“自分”からの何らかの時空を超えたメッセージである可能性もある。その場合は何がしかの意味を持っているので、我々はそれに気づかなければならない。いずれにしても高次元の存在からは3次元の世界は“丸見え”であると考えて間違いなさそうである。とすれば、我々は4次元からのメッセージをもっと謙虚に受け止めなければならないようだ。


参考:「Collective Evolution」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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