【三億円事件】「自称犯人はニセモノ、真実はゲイ倶楽部の…」元公安が緊急暴露! 投稿者にも厳重注意で…!?

【三億円事件】「自称犯人はニセモノ、真実はゲイ倶楽部の…」元公安が緊急暴露! 投稿者にも厳重注意で…!?の画像1画像は、「小説家になろう」より引用

 戦後最大のミステリーとも言われる「三億円事件」の犯人を自称する「白田」という人物が、小説投稿サイト「小説家になろう」に手記を公開し、話題を呼んでいる。

 当時の情景模写が的確なことや、「警察手帳を犯行現場に置いてきた」など捜査関係者か犯人しか知り得ない情報も載っていることから、本当に犯人なのかもしれない、いやフィクションか……と、ネット上ではさまざまな意見が出ているが――。


【「三億円事件」とは?】

 三億円事件は、1968年12月10日に東京都府中市で起きた未解決事件だ。

 その日、日本信託銀行の現金輸送車が、東芝府中工場の従業員に支払われるはずだったボーナス約3億円を輸送中、白バイ隊員の警察官の姿をした男の命令で停止させられた。警察官が「輸送車にダイナマイトが仕掛けられているという連絡が入った」と告げたため、運転手らが輸送車から離れたところ、男は輸送車を運転してそのまま逃走した。犯行時間はたったの3分。

 その後、昭和の名刑事と呼ばれた平塚八兵衛が陣頭指揮を執り、延べ17万人もの捜査員と約10億円の捜査費用が費やされた。だが、犯人が特定されることはなく、事件から7年後の1975年12月10日、時効が成立。未解決のまま捜査に終止符が打たれた。


 果たして、今回ネット上に公開された手記がきっかけとなり、50年の時を経て「三億円事件」真犯人の素性が明らかになるのか!? 手記の真偽と事件の全貌に迫るため、トカナ編集部は元公安警察の肩書を持つ日本を代表するジャーナリスト、北芝健氏に話を聞いた。


■元公安警察が「小説家になろう」の手記を一刀両断

北芝健(以下、北芝)  結論から申し上げますと、今回の書き込みはまったくのウソ。よくあるネット上のデマ情報と同じく、愚か者が真犯人を装い、面白おかしく自己顕示欲のために書き込んでいることは間違いないでしょう。振り回される必要はありません。

――そこまで断言できるのですね!

【三億円事件】「自称犯人はニセモノ、真実はゲイ倶楽部の…」元公安が緊急暴露! 投稿者にも厳重注意で…!?の画像2警察が発表した犯人とされる男の似顔絵

北芝  はい。それというのも、この事件に関して“新しい情報”など、もうありません。すべて世間に公表されたり、流出してしまっています。今年は事件から50年の節目ということもあり、“新しい情報”を作り上げてウソの話をすることで、注目を集められるとでも考えたのでしょう。

――では、やはり事件の真相はネット上に書き込まれた内容とは完全に異なる、ということですか?

北芝  そうです。事件当時、私は警察官ではありませんでしたが、今や警察内部ではすでにこの事件は解明済み、全貌を把握できたという認識が根付いています。同事件の容疑者として捜査対象となりながら、後に警察官となって実情を個人的に調べ回った知人からも耳にした話ですし、警察官のOBが集まる飲み会でもいつも話題にのぼることですが、今からお話する経緯こそが三億円事件の真相です。

――ぜひ、お願いします! 真犯人は誰なのですか!?


■元公安警察が明かした「三億円事件」の真相

北芝  単刀直入に、三億円事件の犯人は、当時のとある白バイ隊員の息子です。犯人の妹も警官になっていました。犯人自身は同性愛者で、ゲイ仲間と事業を始めようとしていて、その資金を調達しようと事件を起こしました。当時としては珍しかったゲイクラブ(ゲイも入店できるクラブ)を開店するため、ハコや備品、ホステスたちに支払う金が必要だったことから、東芝府中工場の従業員に支払われる給料に目をつけたのです。

――驚きました。警察側としては真相を公にすることはできなかったということですね。

北芝  話には、まだまだ続きがあるのです。実は、この三億円事件の犯人は、事件の5日後に青酸カリを飲んで突然死しています。そしてこの死は、自殺などではなかった。事件を知った白バイ隊員の父親が、息子のお茶に青酸カリを入れて殺したと考えられているのです。警察は、この一件について自殺か他殺かを明らかにせず「ある男(犯人)が青酸カリ入りのお茶を飲んで絶命した」として処理しました。捜査した人間もいなければ検証もされていないわけですから、もはやこの一連の話を立証することはできない。しかし、警察OBたちの間では、これこそが三億円事件の顛末であると定説化しています。ちなみに、金は犯人の仲間たちの手に散り散りになって渡ったといわれています。


■「小説家になろう」に現れたニセモノの“真犯人”を待ち受ける事態とは!?

――裏でそのような事が起きていたとは……! では、今回のネットの書き込みで、警察が密かに動くことはないのですね?


北芝  もちろん、捜査に動くことはありません。そもそも、警察が出処のわからない信憑性ゼロのネット情報に触発されて動くことはありません。犯人が出自をすべて明らかにして書き込んだというのであれば、直接足を運んで確かめることができますから話は別です。しかし、今回のような単なるイタズラは話にならない。捜査費用にも限りがありますから、捜査はしません。

――とすると、今回の書き込みに関して、警察としては完全放置を決め込むということでしょうか?

北芝  ……表向きには、そういうことになりますが、しかし……。

――???

北芝  警察を甘く見ないほうがいい。全国27万人の警察官の中には、ハッキング技術に長けた有能な存在がごまんといる。彼らが、あっという間に投稿者を特定します。そして、今回のような馬鹿なイタズラをした人物は、伝統的に“お仕置き”することになっている。つまり、“闇討ち”されるということです。これは、昔も今もまったく変わりません。遅かれ早かれ、タイミングをみて必ず行われるのです。


 いかがだろう。「小説家になろう」の手記は完全なるフェイクであり、真実はまったく異なるということが打ち明けられた。作品自体は、本当かどうかは別として「面白い」と高い評価を受けているようだが――面白半分に世間を騒がせると、警察に睨まれることもあるようだ。自己顕示欲の間違った発露方法を選ぶとトンデモないことになるかもしれない、という事実だけは肝に銘じておこう。

TOCANA編集部

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