サイコパス、ナルシスト、サディストに共通する特徴「Dファクター」が新発見される! あなたの“ダーク度”が9つの項目で判明!
ナルシストとサディストはまったく違う人格のように思えるが、こうしたダーク寄りなパーソナリティーは根っこの部分でつながっていることが最新の研究で報告されている。
■9つのダークな性格特性
自分の利益を第一に考えることはある意味で自然なことではあるが、それがモラルや法律に抵触するようであれば当然自制しなければならない。
しかし、それでもなお自分を最優先にした行動をとれば人の道を外れることになり、“ダーク”な人物と評されることになる。最新の研究ではこのダークな9つの性格特性の総称を「Dファクター」と定義づけ、ダークな性格特性がお互いに分かちがたく結びついていることを報告している。つまりナルシズムなどの要素を1つでも持っている者は、ほかのダークなパーソナリティーも持っている可能性が高いのだ。
デンマーク・コペンハーゲン大学とドイツ・ウルム大学、コブレンツ=ランダウ大学の合同研究チームが7月に心理学系学術ジャーナル「Psychological Review」で発表した研究では、2500人を対象に一連の調査と実験を行っている。
研究チームが定義したダークな性格特性とは以下の9つである。
・ エゴイズム:他者やコミュニティを犠牲にしてまでも自分が得することへの過度の関心。
・ マキャベリズム:作為的で冷淡な態度。結果がよければ手段は正当化されるという信念。
・ 道徳離脱:モラルに反する行為を行っても罪悪感や苦悩を感じない。
・ ナルシズム:自分への過度のこだわり。優越感。他者の注目を集めたいという強い欲求。
・ 心理的特権意識:自分は他人よりも優れていて、良い扱いを受ける権利があると繰り返し思い込む。
・ サイコパシー:共感性と自制心の欠如に加えて衝動的な行動をとる。
・ サディズム:楽しみや自己の利益から他者の心身に傷を負わせたいという欲望。
・ 利己心:社会的、財政的なステイタスを高めることに熱心であること。
・ 意地悪:破壊することを好み、自分に危害が及ぶとしても他者を攻撃することを厭わない。
自分にも当てはまると、思わずドキリとさせられた“ダーク人格”があるだろうか。
■“ダーク過ぎる”人物は珍しくない
参加者への質問は例えば以下のようなもので、いずれも同意するかしないかが問われた。
「ところどころで手抜きをしなければ物事を前に進めるのは難しい」
「他人がその行いにふさわしい罰を受けているのをたまに見て、少し苛まれることに価値がある」
「私は特別な存在だ。誰もが私をそう評する」
こうした質問にYes or Noで答えることに加えて、自身のネガティブな性格特性を自己申告してもらった。例えば攻撃性や衝動性などである。また自己中心性や非道徳行為についても客観的な手法で計測された。
イギリスの著名な心理学者であるチャールズ・スピアマン(1863-1945)はおよそ100年前に、あるタイプの知能テストで高い成績の者は、別の種類の知能テストでも高い成績を収める傾向があることを突き止め、それを“Gファクター”と名づけた。
研究チームは今回の研究で、スピアマンのGファクターと同じように、ある“ダーク人格”が強く現れている者は、ほかのダークな人格特性も強くなる傾向があることを導き出し、その共通因子を“Dファクター”と名づけた。
「(Gファクターと)同じように、人間の性格のダークな側面にも共通の分母があります。つまり、知性と同様に、それらはすべて同じ性質的な傾向を表しています」と研究チームのインゴ・ゼッター氏は説明している。
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