痕跡も残さず消えた7人の有名人たち! 天才子役が突然消失、謎のメッセージを残して行方不明…
メディアが今ほど発達していなかった時代、人ひとりが忽然と姿を消せば、人々の間でさまざまな臆測が飛び交い、やがて国を挙げての大騒ぎに発展した。それが有名人ならなおさらだ。俳優、ミュージシャン、作家たち――長い間、忘れ去られていた彼らの謎めいた失踪を、今宵振り返ってみようと思う。
1.ジョー・ピッチラー
6歳でデビューした、アメリカの天才子役。TVでの活躍を期待されていたが、学業を優先する両親によってワシントン州の田舎に連れ戻されてしまう。2005年、高校を卒業してから地元でバイトをしていたジョーは、歯列矯正のブラケットが取れるのを楽しみにしていたという。翌年1月5日、パーティーの帰りに皆を車で送った後、消息不明となり、忽然と消えた。「L.A.に戻って、大人の俳優として再ブレイクするんだ」と、パーティーでは上機嫌だったという。
2.ショーン・フリン
有名俳優エロール・フリンを父に持ち、自らもハリウッドでスターを志すが、すぐに挫折。その後「TIME」紙などに寄稿する戦場フォトジャーナリストに転身。1970年4月6日、同僚とベトナム戦争の戦火が飛び火したカンボジアをバイクで取材中、消息を絶った。ベトコンに捕まったのではと噂されている。
3.コニー・コンバース
1950年代中頃に活動した女性シンガーソングライターの草分け的存在。ただし、商業的に成功することはなかった。1974年、彼女自身の50歳の誕生日から数日後、家族や友人宛てに「人生を仕切り直す」と、手紙を送ったことが判明している。だがその直後、愛車のフォルクスワーゲンでアパートを出たきり、音信不通となった。
4,ジム・サリヴァン
1960年代のアシッド・フォークシンガー。69年に自主製作した唯一のアルバム「U.F.O.」は、今でも伝説の一枚といわれている。後年、アルコール中毒、うつ病、離婚に見舞われ、いつしか「自分の曲が盗作されている」という妄想状態に陥るようになったという。1975年3月4日、テネシー州ナッシュビルへ向かうと言い残したまま、行方不明。
5.リッチー・エドワーズ
イギリスのロックバンド「マニック・ストリート・プリーチャーズ」のギタリスト。1995年2月1日、プロモーションのため渡米する予定だったが、空港に現れず。以前から自殺をほのめかすような言動が目立ち、乗り捨てられた車が自殺の名所近くで発見された。しかし、近年になってインドのゴアで、彼に酷似した男の目撃情報も散見している。
6.オスカー・ゼタ・アコスタ
アメリカの政治家、弁護士にして小説家。1960年代~70年代にかけてアメリカで盛り上がったメキシカンの公民権運動「チカーノ運動」の立役者。1974年5月、メキシコのマサトランへ向かう途中で行方が知れずとなった。息子への最後の電話で「今から、山盛りの白い雪を載せた船に乗り込む」という謎のメッセージを残している。暗殺説も浮上。
7.バーバラ・ニューホール・フォレット
アメリカの少女作家。12歳で「The House Without Windows」、14歳で「The Voyage of the Norman D. 」を上梓。早熟ゆえか、その後の人生は下り坂となり、20代半ばで結婚生活が破綻。1939年、12月7日、夫婦喧嘩の末、家を飛びだしたバーバラは二度と戻ってこなかった。奇妙なことに、夫が警察に届けたのは2週間後で、警察が真剣に捜査に乗り出したのは、さらに四半世紀が過ぎてからだった。
凡人のそれと違い、一度は脚光を浴びた人々の失踪は、もちろん悲劇的だが、どこか魅惑的でさえある。そして「きっと、どこかで生きているはず」と願うのは、凡人ゆえの罪のない夢想なのかもしれない。
参考:「Mysterious Universe」、「Atlas Obscura」ほか
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