松戸のラッパー市議DELI×芸人おしどりマコ(立候補予定者)対談! 出馬の真意明かす「政治もヒップホップ」「壮大なコントに」
■芸人から政治家への転身を決意した理由
――マコさんの視点から、デリさんの今の状況はどうですか?
マコ 私は、市議会議員に当選する前から地元(千葉県松戸市)の汚染問題でめっちゃ市役所に通ってるデリくんを見てきました。もちろん、議員になって市役所を動かしていく姿も。そんなデリくんが、政治の世界に入ると相当面倒臭いと教えてくれて、私もそこを一番悩んだんです。
たぶん、私が芸人でも(東電の会見など)ここまでいろいろ突っ込んだ取材ができたのは、どんな組織にも肩入れせず、誰の力も借りてなかったからです。「スポンサーとかいませんし、勝手にやってるだけです」と。ただ、それには限界がある。
1人で取材してるだけではどうしても出てこない情報があるし「あ、ここの壁は越えられない」ということがハッキリわかって。そんな時にデリくんは市議になって、中に入って実際に動かす方法をリアルタイムで教えてくれて、それは私がやってこなかった闘い方でした。
デリくんの闘い方は、自分が実現したいことのためには、自民党でも他の党でも組んでいくやり方です。私も敵味方というより、「味方を増やしていけば早いじゃん」と思っていたので、それを実践しているデリくんを見て、彼の言葉に背中を押されました。「やりたいことが、やりたくないことを上回れば、やればいいじゃん」って言われて、「やってみよう」となったんです。今までの自分のやり方を変えて、「いろいろな人と手を結ぶ」ことをしていかないと、って。
――デリさんが2期目に挑む点についてどう思いますか?
マコ 心強いというのはもちろん、その後はもしかして国政? 市長? とか(笑)。
私自身選挙に出ることになって、すでに新しい視点をいろいろと得て、今めっちゃ面白いんですよ。もちろん「面倒臭い」こともあるんですけど。
デリ 面白がった方が絶対いいよね。そうじゃないと、関わる人にもそれは伝わって、みんな疲弊しちゃう。もちろん選挙は大事だけど、ライフワークくらいのつもりで関わらないと焦っちゃう。「小さいハードルを越えていくこと」を大切に感じていかないと、僕とか、折れちゃいます。僕も意外と“デリ”ケートなので(笑)。
■政治家になって見えてきたヒップホップの本当の姿
――デリさんのそういった姿勢は、音楽に対するスタンスと共通していますか?
デリ 実は僕、音楽については、他人のことは全然眼中になくて。例えばムカついたヤツがいても、それを曲の中でディスったことがないんですよ。それは、そもそも「お前と話す時間はないんだよね」みたいなことで、そういう意味では自分のペースを第一に考えてきた。でも今は、逆にこういう立場になってからの方が、まわりを意識するようになりました。
例えば僕の前の選挙の時、ステージでみんなが『PLANET ROCK』という曲をやってくれたのを見たアーサー・ビナード(※)が、「これは、ビートの上で民主主義してるね」ということを言ってくれて。多少意見が違っても一緒に曲をつくったり、グループになったり、「違っても一緒に何かがやれる」という感覚は、そもそもヒップホップでは割と普通なんですね。
※ 米ミシガン州生まれの詩人・俳人。
――多様性と民主主義ですね。
デリ これを“ディス”と捉えられると困るんですが、最初の頃はデモやその界隈に積極的に参加しながらも、なんとなく違和感を覚えていました。その理由について考えてみると、そこにあった「こうじゃなきゃいけない」みたいな空気に強い抵抗があったんです。
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2024.10.02 20:00心霊松戸のラッパー市議DELI×芸人おしどりマコ(立候補予定者)対談! 出馬の真意明かす「政治もヒップホップ」「壮大なコントに」のページです。原発、放射能、芸人、政治家、選挙、漫才、ラッパー、ヒップホップ、立憲民主党、DELI、おしどりマコ、市議会議員などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで