松戸のラッパー市議DELI×芸人おしどりマコ(立候補予定者)対談! 出馬の真意明かす「政治もヒップホップ」「壮大なコントに」
■先生から教わった「目の前の人の幸せのために」
――デリさんが今もヒップホップの感覚を忘れずに政治に邁進しているように、マコさんにとっても“お笑い”が活動のカギになりますか?
マコ 私が大学を中退して芸人になったキッカケは、阪神大震災の時、避難所に慰問に来ているミュージシャンとか芸人を見たことなんです。私は生まれも育ちも神戸だから、東日本大震災で避難所に行ってふと最初に感じたのは「懐かしい」という感覚でした。
はじめはちんどん屋になって、漫才の先生は「横山ホットブラザーズ」。それから「夢路いとし・喜味こいし」先生のところに手伝いに行ったりして、上方漫才の年齢層が高い中で揉まれてきました。今はもう、いとしこいし先生は亡くなっているし、ホットブラザーズも80代で、みんな大戦経験世代でした。そこで戦時中の話や、古い先生たちの漫才のこともよく聞いて、戦後の漫才師はめちゃめちゃ平和のことを漫才にしていることを知って。5月には必ず憲法を漫才に取り入れる方もいたくらい。
でも、大戦中は国策漫才といって、「お国のために戦って死のう」というメッセージが込められた漫才もあった。それで「これは本気で正しいと思ってやってたんですか?」「やらないと国から圧力を受けたのか」と聞いたら、こいし先生から「芸人は国のために喋るな。目の前のお客さまの幸せのために喋れ。そこ、間違えるな」という内容の言葉をいただいて、それが私の中に残っていたんです。
それで2011年に原発事故があって「『原発』とか『爆発』という言葉を使うな」という“自主規制”が漫才にも広がってきた時、「あ、これって国のために喋ってる」と思って。楽屋では芸人たちがみんな原発事故の心配をしてるのに、人前に出たらそれを一切話さないというのは「目の前のお客さんの幸せのためじゃない」と、強く思いました。それで取材を始めたんです。
■政治家転身の決断、身近な人の反応は!?
――とはいえ、国政に出馬するのは大きな決断ではないですか?
デリ 家族が一番嫌がるでしょう(笑)?
マコ 私の場合、ずーっと悩んでる時に、ケンちゃん(※)が背中を押してくるの! たとえば選挙に関係ない話でも、今日の晩御飯を「よし、決めた!」って言ったら、ケンちゃんが「よし、(選挙に)出るか!」みたいに、あまりに前向きだから「え、何なの?」って(笑)。
※ おしどりマコの相方であり、夫でもある。
――いつから出馬の話は出ていたんですか?
マコ 今年の4月くらいです。最初は「もう、とんでもない」、取材や舞台で忙しいと言って断っていたんですが。
ケン 最初は僕もまさか出馬するとは思っていなかったのですが、ある時期から、結局マコちゃんが普段から考えていることや言ってることを総合すると結局、「『出る』という答えしかないよね?」と思って。
デリ 僕は、身近な立場から真剣にマコさんに反対だと言いました。本気で「後悔すると思うから、やめた方がいいよ」って。
マコ 私は山本太郎くんのお手伝いをいっぱいしていたし、デリくんの市議としての活動も見てきました。それで、「こういうやり方でできるんだ」という思いがすごくあったから、大きな決断というよりも、「私だったらこれができる、あれができる」という気軽な選択肢の一つでもあったんです。
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