放射性物質が残留した遺体を火葬した作業員が被ばく! 放射線が周囲に放出されて… “深刻な放射能リスク”が新判明!
日本では遺体はほとんどの場合、火葬に処されるが、アメリカでも今では火葬率が50パーセントを超えているという。しかし今回、この火葬において意外な方向から新たなリスクが指摘されることになった。それは放射能汚染リスクだ。
■放射性医薬品を投与された遺体を火葬
2017年に、米・アリゾナ州在住のすい臓がんを患う69歳の男性が急患として病院に運ばれ、残念ながらその2日後に亡くなるという一件があった。男性の遺体はその3日後に病院から直接火葬場に運ばれて焼却されたのだが、後になってからわかったのだが、この最後の病院に来る前にもこの男性は別の病院で治療を受けていたのだ。
もちろん一般的な治療であれば何の問題もないのだが、この男性はその病院で放射性医薬品である ソマトスタチンアナログ(lutetium Lu 177 DOTA-TATE)を注射されていたのである。このlutetium(ルテチウム)-177の半減期は6.65日なので、火葬された時点でも相当量の放射性物質がこの男性の体内に残存していたはずなのだ。

この一件は最新のJAMA(米国医師会雑誌)のリポートで発表されたのだが、全米で毎年平均1860万件行われている放射性医薬品による治療の思いがけないリスクを顕在化するものになった。
放射性医薬品を用いた治療にはさまざまな規制があるのだが、亡くなってからの扱いについては州ごとの判断に任されているのが現状で、明確なレギュレーションがまだない。それでも医師や病院関係者は細心の注意を払って、こうした患者の遺体を扱ってはいるが、その網の目をすり抜けて焼却されてしまうケースがこうして現実にあることが今回、目の前に突きつけられたのである。
「今回の一件は、つい見落とされがちな死後の安全性という課題を改めて提示することになりました」と語るのは米「メイヨー・クリニック」の研究者だ。被ばくした患者を火葬すると放射性物質が揮発し、それを作業員が吸い込んだり、隣接する地域一帯に放出される可能性があり、患者当人よりも周囲の被ばくリスクが高まる結果になるという。

今回問題となった火葬からはすでに1カ月が経過していたが、調査員たちがこの火葬場の放射性物質の値を調べたところ、焼却設備と遺灰から確かに放射性物質の存在が検知されたのだ。
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2024.10.02 20:00心霊放射性物質が残留した遺体を火葬した作業員が被ばく! 放射線が周囲に放出されて… “深刻な放射能リスク”が新判明!のページです。がん、医療、仲田しんじ、汚染、遺体、放射性物質、火葬、放射性医薬品などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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