西日本の超厳格な“セックスの伝統作法”
西日本の某所に超厳格な“セックスの伝統作法”を受け継がれていた場所が存在!
【日本奇習紀行シリーズ 西日本】
世の中には実に様々な事象に対して、その様式を規定する“作法”が存在し、古くは『忠臣蔵』に登場する吉良上野介義央のような高家の出の者、現代で言えばいわゆる「マナー講師」のように、それを知らぬ者へのレクチャーすることを生業としている人もいるが、そうした人々が教え広め、場合によっては勝手に作り出したと思しき“作法”のなかには、なんとも珍妙なものも少なからず存在しているようだ。
「今となったらおかしな話に思えるけど、昔はみんなそうしていたものだよ」
かつて西日本のとある小都市に暮らす男女たちの間で続けられていたという、その不可思議な“作法”についてそう語るのは、当地で代々、味噌藏を営んでいるという杉田作次郎さん(仮名・85)。なんでも杉田さんの話によれば、その昔、当地で暮らす男女は、なぜか予め決められた“作法”に則った形での性行為を強いられていたのだという。
「まず、ナニしていいとされているのは、満月と新月の夜だけ。それ以外はダメ。あと、ナニする前は必ず天神様に“相手を気持ち良くできますように”とお詣りするよ」
そもそもセックスの日程や段取りをなぜこのような形で決められなくてはならぬのか疑問だが、無論、こうした“作法”は、プレイそのものについても事細かに決められているのだという。
「うんとね、たくさんあるからあれだけど、たとえばね、ナニが終わるまで一言も口をきいちゃいけないとか、相手のモノをいじくるのは必ず利き手と逆の手でないといけないとか、とにかくいろいろあるのよ(苦笑)」
実際の体験者である杉田さんでさえも、今ではうろ覚えになってしまうほどに、様々な決まり事が存在していたという当地における男女の営み。現代ではこうした“作法”を守る者など誰一人としていないというが、その往時には指南役までいたのだというから驚くばかりだ。
「そう、わざわざそんなことを教えて金を取ってた連中もいたのよ。今の人からしたら嘘みたいな話だろう?」
こうした“指南ビジネス”が荒稼ぎしすぎたからなのか、はたまた、そもそもで「馬鹿げている」と住民たちが気づいたからなのかは定かではないが、戦後に押し寄せた高度経済成長期の最中に、ひっそりと姿を消したというこの習慣。やはりいつの時代も、普遍的な価値を持たぬものというものは、いとも容易く途絶えてしまうのかもしれない。
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