便秘で過去10年分の記憶を失った女! いきみまくったらウンコと一緒に記憶が流れ…!
歴史学者ロジェ=アンリ・ゲラン(1923-2006)が「トイレの文化史」「ビデの文化史」と題して論じたように、人間と排泄の関係は多岐にわたる。生理現象から食糞まで、人類とは切っても切り離せないもの、それが排泄である。そう、いまも世界のどこかで毎日トイレで何かが起きている。
たとえば、海外などの都市伝説で「ある寒い日の公衆便所で、あまりにも冷たい便座に座った人が心臓発作で亡くなった」という話も、まことしやかに語られる。また日本語では「便所の落書き」と言われるように、トイレにおける治安の悪さは、何かしら事件や事故、怪異や異世界への繋がりを思わせるものがある。
そして今、排泄にまつわる仰天すべき事例が報告された。コロナ禍の運動不足や不健康な生活、さらにストレスで現在「巣ごもり便秘」が増えているという報道もあるが、その便秘が、信じられないような事態を招くことがあるのだ。以下、2019年5月の記事を再掲する。
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便秘でトイレにこもり、出てきたら過去10年間の記憶を失っていた――ある中国人の女性がそんな信じがたい症状に襲われたという。オルタナティブメディア「Oddity Central」が5月27日付で報じた。
■トイレから出てきたら……
その日、数日にわたるひどい便秘に悩まされていた女性は、なんとかしようとトイレにこもっていたという。誰もが一度は経験したことがあると思うが、このような時、排便は非常に困難を極める。そしてひと頑張り終えた女性がトイレから出ると、どういうわけか過去10年分の記憶を失っていたという。
幸いなことに、この記憶喪失は8時間ほどで治ったという。しかし、娘の異常な症状を心配した母親が翌日病院に連れて行った。検査の結果、女性の脳に異常は見つからなかったものの、記憶喪失になった理由は医師にもわからなかった。なお、女性は自分が一時的とはいえ記憶喪失に苦しんだことを覚えておらず、このことも家族を大いに心配させたという。
■女性に何が起きたのか?
この話がSNSで広がると、その真偽のほどが話題となった。だが、中国の脳神経外科医Peng Jiaxiong氏によると、ありえなくはない話だということだ。
トイレで気張りすぎて、軽いめまいや頭痛などを感じた経験がある人もいるだろう。どうやら女性の記憶喪失も原因は同じらしい。女性はトイレでお腹に力を入れすぎて過度な緊張状態になり、そのため脳の一部分で血流障害が起きて記憶障害を引き起こしたのだという。
医師の解説によると、通常、血液は頸動脈を通って脳内に運ばれて酸素を安定供給するが、過度の緊張によって腹部や脳内に圧力がかかって血流が悪くなり、脳内での酸素供給が不足することがあるという。普通なら軽い頭痛やめまいを感じる程度だが、非常に稀なことではあるが、記憶を喪失してしまうケースがあるそうだ。
トイレは意外と危険な場所で、排便中に心臓発作を起こしたり突然死したりする高齢者はそれほど珍しくないという。便秘になるとついついトイレにこもってしまうという人も多いだろうが、あまり気張りすぎるのは禁物だ。
参考:「Oddity Central」、「Sky Post」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊便秘で過去10年分の記憶を失った女! いきみまくったらウンコと一緒に記憶が流れ…!のページです。中国、トイレ、便秘、うんこ、記憶喪失などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで