「村人全員で股間を覗き込む」西日本の伝統イベント
「村人全員で股間を覗き込み、飲めや歌えのお祭り騒ぎ」西日本に実在した伝統イベントを取材!
【日本奇習紀行シリーズ 西日本】
ここ一年半ほどの間は、日本はもとより世界中の国や地域で新型コロナウイルスが猛威を振るっているとあって、妊娠・出産をめぐる状況はとりわけ厳しいものとなっているという。しかし、かつてこの国の一部地域においては、そうした過酷な出産とはかけ離れた、なんともおかしな行為を“出産イベント”として行っていたのだという。
「……そうね、昔は今みたいな感じじゃなかったから、もっとのんきなもんだったように思うね」
かつて西日本のとある地域で行われていたという、出産にまつわる奇妙な風習についてそう語るのは、現在も当地で農業を営んでいる山岡勝さん(仮名・80)。なんでも山岡さんの話によると、その昔、当地の女性が出産する際には、村中揃ってその模様を見守るという、現在では到底考えられないような行為が、習慣として行われていたのだという。
「そう、みんな揃ってね、股ぐらを覗き込んでさ。今か今かと見てるんだよ、なにせ村に新しい人間が“やってくる瞬間”なわけだから」
たしかに、「女性の出産=新しい村人の出現」として考えれば、それが多くの村人にとってかなりの関心事であることは理解できる。しかしそれを、隣近所で暮らす人々にまで見られながら行う女性たちの心境を思えば、とんだ奇習もいいところ。ましてやこうした行為について、多くの村人たちがエンターテインメント性を感じていたというのだから開いた口が塞がらない。
「そりゃあもう、大騒ぎでね。みんな酒や肴を持ち寄ってお祭り騒ぎだよ。歌ったり踊ったりする連中だっていたぐらいだから」
本来であれば家族をはじめ、限られた人々の間でのみ、共有される出産という行為の記憶。当地の事例は、現代の我々が持つ感覚からすれば、にわかに信じ難い話であるといえるが、それを当たり前のこととして捉え、長年にわたって続けてきたのは、ひとえに古くから当地が娯楽らしい娯楽が何一つ存在しない山奥の寒村であり、ドンチャン騒ぎをするための口実を、絶えず探すような生活を送っていたからなのかもしれない。
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