1日に100回以上イッてしまう奇病「持続性性喚起症候群」! 制御不能な“絶頂地獄”の意外な治療法とは!?
※ こちらの記事は2018年6月29日の記事を再掲しています。
薬の副作用でED(勃起不全)が引き起こされているかもしれないとして、その可能性がある111の薬剤リストが公開されたが、イキすぎてしまうのもまた困りものだ。
米在住のデール・デッカーさんは、「持続性性喚起症候群」(PGAS)という極めて珍しい病にかかり、1日100回以上もコントロールできないオーガズムを経験していたという。持続性性喚起症候群を発症すると、性欲とは関係なく短時間でオーガズムが襲ってくるため、普通の生活が送れなくなってしまうそうだ。デッカーさんも不意のオーガズムに襲われた時は地面にはいつくばり股間をおさえながら悶えることしかできないが、その様子を動画で見ることができる。もはや快感はなく苦しみだけしかないのだろう。
デッカーさんに初めて持続性性喚起症候群が襲ったのは2012年のこと。ある日、背骨の一部がズレてしまい、歩くことさえままならなくなってしまったのだという。すぐに救急車で病院に搬送されたが、その最中に5回連続でオーガズムに達してしまったそうだ。恐ろしいことに翌日には236回ものオーガズムを経験。これには医師も困惑し、持続性性喚起症候群だと判明した後も治療できる医者は現れなかったという。
2014年には世界で初めて持続性性喚起症候群であることを公表し、理解と援助を求めたが、世界中から寄せられたのはデッカーさんに対する誹謗中傷だった。その中には米人気テレビ司会者コナン・オブライン氏もいたそうだ。
だがこの度、英紙「Daily Mail」(6月28日付)によると、そんなデッカーさんが予想斜め上の治療法を試したところ劇的に症状が改善したという。オーガズムの回数が1日100回以上から8回になったというから驚きだ。
なんと、“デッカーさん”は2年前から女性としての人生を歩んでいるというのだ。 現在は男性名を捨て、女性名のクリスティンとして生きているという。実はこれが結果的にデッカーさんの症状を劇的に改善した治療法だ。女性ホルモンを摂取したことでオーガズムの回数が激減したというのだ。
だが、デッカーさんによると女性になった理由は治療のためではなかったのだという。実はもともと性同一性障害を抱えており、女性として生きることを望んでいたというのだ。その気持ちが確かなものとなったのは2015年に「米国性教育者カウンセラー療法士協会」のカンファレンスでスピーチしたことがきっかけだったという。
「スピーチの最中に、何かが私の心を打ちました。その時思ったんです。『言うなら今しかない』って。言ってみたらすごかったんです。スタンディングオベーションでした」(デッカーさん)
このように治療目的でトランスジェンダーになることを決意したわけではなかったが、結果的に女性ホルモンの摂取により男性ホルモンレベルが低下したことでオーガズムの回数が激減した。近いうちに性転換手術も計画しており、完全な女性になることを望んでいるそうだ。
トランスジェンダーになることでこれまでの心理的苦しみから解放され、持続性性喚起症候群も緩和されたデッカーさんは、今が人生で一番幸福だと語っている。彼女の幸せが末長く続くことを願いたい。
参考:「Daily Mail」、ほか
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