鬼畜夫婦が暴走「地獄への門」事件の凄惨すぎる全貌とは? 40人を監禁&強制労働…!=英
先月、多数のスロバキア人を劣悪な条件で強制労働させていた英国人夫婦が刑務所に収監された。マロス・タンコス(45)と妻のジョアンナ・ゴムルスカ(46)は、2017年に逮捕されるまで被害者らを無給で1日12時間、週7日働かせていた。
被害者らはスロバキアの介護施設と孤児院の出身だった。安定した仕事とより良い生活を約束され、夫婦に連れられて英国へやって来た。しかし、夫婦に身分証明書と携帯電話を奪われたため、夫婦のもとを離れられなくなった。日中は洗車場で働かされ、夜は他の仕事をさせられ、それ以外の時間も狭くて不衛生な家に監禁されていた。たとえドアの鍵が開けられたままでも、夫婦を恐れて脱出できずにいたという。
そして先日、被害者が寝泊まりしていた家の内部を撮影した写真が英紙「The Sun」などで公開された。家には3部屋しかなく、1つのバスルームを全員で共有していた。マットレスも汚れていたが、そこで寝るしかなかった。被害者の一人はこの家を「地獄への門」と表現したほどである。
夫婦は被害者を身体的にも精神的にも支配した。また、無理やり銀行口座を開設させてキャッシュカードを奪い取り、被害者の名義でローンとクレジットカードを申請した。2010~17年の間に、夫婦は被害者の銀行口座から30万ポンド(約5千万円)をだまし取った。この金はギャンブルや車だけでなく、新たな被害者を連れて来るためにも使われたとされる。
運良く逃げ出しスロバキアに帰国できた被害者が当局に訴えたことがきっかけで、英国家犯罪対策庁(NCA)は夫婦の犯罪を把握した。NCAは監視活動を実施した後、犠牲者が監禁されているブリストルの家を捜索した。このとき、不衛生で狭い家で生活する5人のスロバキア人男性が保護された。夫婦は取り調べを受け、キャッシュカードの写真、暗証番号、被害者の身分証明書、英国に連れて来るために予約したフライト情報を所持していることが判明した。
NCAはスロバキア当局と協力して、42人の被害者を追跡。そのうち29人については証拠を提出する準備ができた。一方で、追跡できなかった被害者も多く、実際の被害者数はかなり多くなる可能性があると考えられている。NCAの捜査官によると、タンコスは被害者に1日8時間の最低賃金を支払ったかのように計算して、実際には最低923,835ポンド(約1億5千万円)の給料を支払わなかったという。
NCA支部長のコリン・ウイリアムズ氏は次のように述べる。
「被害者らは囚人そのものでした。彼らが法廷で証言した経験は、夫婦の凶悪さを物語っています。被害者らは貧しい生活から抜け出すため気軽に英国へやって来ましたが、代わりに弱さを利用されてしまいました。彼らが苦しんでいる間、タンコスとゴムルスカは支払うべき賃金をギャンブルと車に費やしました。私たちの調査によって、この2人の残酷な虐待者は長期間にわたって服役することになりました。タンコスとゴムルスカが連れて来た弱い立場の被害者は、英国でのより良い生活が約束されていたにもかかわらず、囚人として拘束され、徹底的に軽蔑されながら酷使されました」
夫婦は男性15人に対する犯罪で起訴された。今年3月、夫婦は人身売買と強制労働など9件の罪で有罪判決を受けた。タンコスは16年、ゴムルスカは9年の懲役刑を課された。裁判官は、被害者が農場で働かされる牛のような扱いをされ、経済的利益のためだけに強制労働をさせられたと述べた。
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2024.10.02 20:00心霊鬼畜夫婦が暴走「地獄への門」事件の凄惨すぎる全貌とは? 40人を監禁&強制労働…!=英のページです。イギリス、スロバキア、人身売買、監禁、奴隷、強制労働などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで