青白い肌の最恐UMA「RAKE」とは何者か、画期的な新説登場! 各地に伝わる同様の怪物たちが示す真実

 また、シエラネバダ山脈付近では、先住民族に伝わる「鋭い爪で人を襲い、肉や内臓を喰らう怪物」こと「ペネロペ」が出ると言われている。ペネロペは魔女のような存在だが、服を着ておらず、長い手足、汚れた筋状の髪が生えているそうで、髪がある以外はやはりRAKEに似ている。ペネロペは山脈に響きわたるほどの甲高い悲鳴を上げるため、その声で近くにいるかどうか判別することができるらしい。このペネロペの話は、先住民族に伝わる人食いの怪物「ウェンディゴ」や、スキンウォーカーの伝説と類似点が見られるため、民族学的に見ても興味深い存在のようだ。

■RAKEとは何者なのか?

 さて、ペネロペが出ると言われているシエラネバダ山脈は、フレズノやヨセミテ渓谷に近い。これらの場所は夜間に現れる謎の人型UMA「ナイトクローラー」が目撃・撮影された場所でもある。興味深いことに、フレズノで初めてナイトクローラーが目撃されたのは2007年11月のこと。この時期はまだ、ネットロアとしてもRAKEの描写が定まっていない時期だったことから、ナイトクローラーの姿がRAKEのビジュアルに影響を及ぼした可能性が高そうだ。

 RAKEについて研究しているロン・ストリックラー氏は、ペネロペとRAKEは別の存在であると考えているそうだが、「未知のヒューマノイド種の結節点」である可能性も考慮しているそうだ。昔から各地に同じような人型の怪物に関する伝承があり、それと近年になって創作された怪物の特徴とが合致したことで、似たような怪物を総称するのに最適な存在としてRAKEが広く認知されたのではないか、ということだ。

 昔から怪異に遭遇した人は、その存在に対して名前をつけ、特徴や属性を定義づけることで納得し、理解しようと試みてきた。そうやって世界各地で多くの妖怪が産まれてきたわけだが、その心理は現代人であっても変わらなかったようだ。

参考:「PARANORMALITY MAGAZINE」、ほか


山口敏太郎

作家・オカルト研究家 著作170冊、おはスタ 、クギズケなどレギュラー番組四本 、番組出演400本以上、芸能プロタートルカンパニー代表、妖怪博物館〈銚子市中央町6-26〉、オカルトニュースATLAS(http://mnsatlas.com/)を経営中。

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文=山口敏太郎

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