ここが変だよ日本人… 海外で“なすび”の懸賞生活が「人間を公開拷問した最も邪悪な番組」だと批判される!

 かつての日本のテレビ業界では現在ではコンプライアンス的に不可能な番組が数多く制作されていたが、その中の1つの企画が“公開拷問”であるとして海外のSNSユーザーにショックを与えているようだ――。

現在では成立不可能な番組企画“懸賞生活”

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画像は「@sp0uk (TikTok)」より

 筋書きのない(といわれている)ドキュメンタリー番組、いわゆる“リアリティ番組”は世界中で企画制作され楽しまれているが、かつての日本ではその流れとはまた違った、いわば“無理ゲ―”系のドキュメントバラエティー番組が人気を博していた。

 当時のそうした番組の一部の録画ビデオがYouTubeなどに投稿されれば当然、世界中の人々が目にする機会が出てくるが、その番組の内容にショックを受けるケースもあるようだ。

 かつて日本で放映されていたテレビ番組『進ぬ!電波少年』の中で1998年から1999年にかけて放送された長期企画「電波少年的懸賞生活」の内容にショックを受けたTikTokユーザーが、これは“拷問”であり、企画そのものが“病んでいる”とコメントし多くの注目を集めている。

 現在40~50歳くらいの方であれば当時の番組をリアルタイムで視聴していたという向きも少なくないとは思うが、一度内容をおさらいしてみよう。

 出演希望者を募って行われた抽選に当選した若手芸人の「なすび」は、目的も知らされずアイマスクにヘッドホンを装着させられてワンルームの部屋へ連れて行かれ、そこで「人は懸賞だけで生きていけるのか」というテーマに挑む“懸賞生活”がスタートするのだ。部屋の中にはビデオカメラが設置されて常に録画されている。

 身に着けていたものすべてを没収されて部屋で全裸のなすび氏は、雑誌やラジオで告知されている懸賞にハガキを書いたり電話をしたりと一日中ひたすら応募を続ける“懸賞生活”をはじめることになった。ゴールは当選した商品と賞金の総額が100万円に達することである。

 なすび氏はポッドキャスト番組「This American Life」でこの時の体験を語っている。期間中、アパートのドアは施錠されていなかったということだが、まさか全裸のままで外に出るわけにもいかなかったという。

 この部屋に引きこもって335日間の“懸賞生活”を送った後、なすび氏は賞金総額100万円を達成したのだった。

 しかし話はこれでは終わらず、達成のお祝いで訪れた韓国で数日間の豪華な旅を楽しんだ後、なんと今度は帰国の旅客機のチケット代金を稼ぐためにもう少しばかり“懸賞生活”を続けねばならなかったのだ。

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