血を吐くような叫び声を上げる新UMA「キンダーフック・クリーチャー」の謎… 数百件の目撃例、5000人以上の住民が存在を確信=アメリカ

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 北米大陸を代表するUMA※1ビッグフット※2。身長3mを超える、直立二足歩行する類人猿といった姿で知られているが、北米大陸にはスカンクエイプ等ビッグフットに似た別の獣人型UMAも多数報告されている。

※1 UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類される。英語圏で、未確認生物はCryptid (クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的。

※2 ビッグフットとは森の中を歩き回る大きくて毛むくじゃらの大型類人猿のような未確認生物。一般的に身長2~3m、体重200~350kgの巨体で怪力、直立二足歩行をしているとされ、カナダやアメリカの民間伝承では「サスカッチ」とも呼ばれる。その姿は大型化したゴリラやチンパンジーのようにも見える。これによく似た未確認生物にヒマラヤの「イエティ」、オーストラリアの「ヨウィー」、そしてシベリアの「チュチュニア」などが報告されているが、それぞれの関係性は不明。

 ニューヨーク州北部では、ビッグフットに似た謎の獣人の目撃情報が何百件も報告されており、とある家族に至っては何年も「謎の獣に悩まされてきた」という。この怪物について調査を行ってきた作家のブルース・ハレンベック氏によると、彼のいとこや祖母は皆「キンダーフック・クリーチャー」と呼ばれる「赤褐色の毛皮を持ち、血を吐くような叫び声を上げる、大きくて人間に似た獣」と遭遇しているという。

 ハレンベック氏によれば、彼の祖母はゴミ箱をあさる謎の生物を目の当たりにしたことがあり、彼の従兄弟もその生き物を目撃して肝をつぶしたそう。

「従兄弟は、3体の謎の生き物が小川を渡って歩いているのを見ました。彼らは2本足で歩き、いずれも赤茶色の髪をしていて、カチカチとうなるような音を立てていたそうです」(ハレンベック氏)

 非常に恐ろしげな生物であるが、ハレンベック氏自身は「キンダーフック・クリーチャー」はあまり危険性の高い生物には思えないと語っている。「恐ろしい悲鳴や音を立てたりするから恐ろしいのです。誰だって未知の存在に対しては本能的に恐怖を覚えます」と彼は付け加える。

 この家族を初め、キンダーフックの町に住む人々は長い間この獣人に悩まされてきたそうだが、近年になってこの地域での目撃情報は少なくなってきているという。そこからハレンベック氏は「この獣人がキンダーフックの南、ダッチェス郡へ移動したのではないか」と仮説を立てている。

 昔からキンダーフックとダッチェス郡が位置するハドソンバレー地域は、ビッグフットのような獣人の目撃証言があり、Facebookにはこの地域に住む人たちが自身のビッグフット体験を共有する「Bigfoot Researchers of the Hudson Valley」というグループが存在している。グループには5000人以上のメンバーが加入しており、日々さまざまな証言や実在を示す証拠が書き込まれているという。

 ある人物は新雪の中に巨大な足跡を発見し、謎の物音を聞いたと投稿している。投稿者によれば、自分たちが足跡を発見した2日後の夜、別の男性が「玄関ポーチを歩く重い二足歩行の足音と大きな音を聞いた」そうだ。

 ハレンバック氏は「キンダーフック・クリーチャー」の実在を固く信じており、現在は目撃証言等を記録した本を執筆中とのこと。彼の家族と「キンダーフック・クリーチャー」との出会いが書かれているだけでなく、エイリアンや幽霊との遭遇等についても書かれた本になっているそうだ。

参考:「Daily Star」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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