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Twitterのロゴを鳥から犬のアイコンへ！イーロン・マスクが約束を守る、遅めのエイプリルフールか？

2023.04.05 11:05 文＝勝木孝幸（ミステリーニュースステーションATLAS編集部）

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Twitterのロゴを鳥から犬のアイコンへ！イーロン・マスクが約束を守る、遅めのエイプリルフールか？の画像1 — 画像は「Getty Images」より

　Twitterのマークといえばアイコンとして使われている青い小鳥のシルエット。しかし4月4日午前、突如としてこの青い鳥のアイコンが「左側を向いた柴犬」に変わるという珍事が起こった。このアイコンが確認できるのはWeb版で、画面左上隅のマークや読み込み時に表示される。そもそもTwitterのマークが鳥になっているのは、名前が鳥のさえずりを意味する「tweet」に由来するから。それがいきなり犬のアイコンになったのはどういうわけだろうか。

　そもそもこのアイコンは日本の柴犬「かぼす」ちゃんをイラスト化したもの。2013年に前足を組んで視線だけカメラの方を向いたかぼすちゃん画像を飼い主がブログにアップしたところ、注目を集めることに。それとは別に2005年頃から犬を指す「Doge」というスラングが存在していたのだが、前述のかぼすちゃんの画像に「その犬が何を考えているか」、想像上の独白を書き加える面白画像がネット上で流行したのである。ちなみに、かぼすちゃん以外の画像が使われることもあるが、たいていは柴犬であるため、「柴犬に内面の独白を勝手に考えて付け足した」画像はShiba Confessions （シバの告白）と呼ばれる。

　その後、このDogeは2013年に世界で最も人気を博したネットミームにも選ばれ、Dogeをテーマにした仮想通貨が産まれるに至った。それが「ドージコイン（Dogecoin）」である。ドージコインは、ソフトウェアエンジニアのBilly Markus氏とJackson Palmer氏によってインターネット上のジョークとして設定されたが、近年では合法的な投資先として利用される仮想通貨であり、マークとしてかぼすちゃんの画像を漫画化したものが用いられている。

　ではなぜ、Twitterのアイコンがいきなりドージコインのアイコンに変わってしまったのか。実は現在Twitter社のCEOであるイーロン・マスク氏は、去年の3月にフォロワーとTwitter上で「新しいプラットフォームに必要なものは？」と尋ねたところ、一人が「Twitterを買収したらDogeのアイコンに変えて欲しい」と発言。その時はマスク氏も笑っていたのだが、この提案を本当に叶えてしまったということになる。

　ちなみにマスク氏は、当時のやり取りのスクリーンショットを掲載し「約束通り（As promised.）」と発言。多くのユーザーは「エイプリルフールのジョークにしては2日遅れだ」と考えたようだが、本当に「ユーザーとの約束を叶えた」可能性も出てきている。また、今回の騒動で仮想通貨ドージコインの価値が急騰。ドージコインの株価は大幅に跳ね上がり、アイコンが変更されたわずか30分で25%上昇した。そのため、投資家やブローカーがこの動きを注視しているという。

　ちなみにイーロン・マスク氏と仮想通貨「ドージコイン」は全く無関係という訳ではない。2022年６月にマスク氏はこのドージコインを誇大に宣伝し、不当に利益を得たり意図的に暴落を起こしたとして、キース・ジョンソン氏を中心とする投資家らによって約34兆円（2,580億ドル）の支払いを求める訴訟を起こされていたのだ。しかし今年の3月31日にマスク氏の弁護団が、原告側の申し立てを却下するよう要請する書類を裁判所に提出している。こちらの訴訟が今後どのような方向に向かうのか、注目していきたいところだ。

参考：「英語ネットスラング辞典」「PC Watch」「Daily Star」

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS（アトラス）」からの提供です】