マトリックスは“911”を予言していた!?ネオのパスポートの有効期限と不可解な一致

 25年前の大ヒットSF映画『マトリックス』の劇中でさりげなく示されていた“数字”が今になって発見され話題だ。四半世紀を経て見つかったその不気味なナンバーとは――。

■映画『マトリックス』に“911”を発見

 AI(人工知能)の能力があらゆる分野で人間を追い越そうとしている時代を迎えているが、四半世紀前にそのさらに先の近未来を予見していた映画が大ヒットしている。

 1999年公開のSFアクション映画『マトリックス』は今でも話題になることの多い示唆に富む作品だ。キアヌ・リーブスが演じた「ネオ」のキャラクターはある種の“思考実験”として今もなおさまざまなインスピレーションをもたらしているといえるだろう。

 語り尽くされてきた感もある同作なのだが、実はこのシリーズのファンが今になるまで気付かなかった不気味な“数字”の存在が明らかになった。

 X(旧Twitter)の人気アカウント「Historic Vids」が、ネオのパスポートの有効期限をズームインした動画クリップを投稿している。詳しく見てみると、パスポートの有効期限は世界貿易センターへのテロ攻撃のあった2001年9月11日であったのだ。『マトリックス』は“911”を予言していたということなのか。

「Daily Star」の記事より

 2001年9月11日「アメリカ同時多発テロ事件」は現代史の中で最も重要な出来事の一つであり、旅客機4機が使われて2996人の命が奪われた前代未聞の計画的な大規模テロ事件である。

 19人のハイジャック犯が計画を実行し、旅客機4機を乗っ取り、うち2機はツインタワーへと突っ込み、さらに1機はペンタゴンに突撃し、1機はペンシルベニア州の郊外に墜落した。この事件を発端に10年にわたるテロとの戦争を引き起こし、アフガニスタンとイラクで戦闘が起こり、国際政治の構図が一変することになった。

 驚くべきことに映画『マトリックス』は2年後の“911”を予告していたことになるのだろうか。

■偶然だとすれば一致の確率は0.05%!?

 あるユーザーは根拠のある指摘をしている。

 まず“911”に限らず、何か重要なことが起こった日に関係していそうな物証は、人目に触れられたいとSNSに投稿される可能性が高いことが挙げられる。

 第二に、ネオのパスポートが失効する日付の設定上の範囲は、『マトリックス』の公開から5年以内である可能性が高い(実際には2年だが)ということで、考えられる日数は2000日未満に制限されるという。

 第三に、特定の日付が記された運転免許証などが表示されるシーンがある映画はわりと多数存在する事実がある。

画像は「Pixabay」より

 こうしたことを考慮すると、このきわめてレアな“偶然の一致”が発生する確率は0.05%になるということだ。

「2000年から2005年の間に、陰謀論が起こりやすい出来事が何件発生しましたか? 日付が含まれる映画は何本ありますか?  私は陰謀論者ではないのでわかりませんが、自由に0.05に自分の数字を掛けてください」(あるユーザー)

 ネオのパスポートの有効期限を示す日付は、0.05%の確率で起きた“偶然の一致”であったのだろうか。ひょっとして同作には知られていない謎がまだまだ潜んでいるのかもしれない。

参考:「Daily Star」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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