「26秒の地震の謎」を調べたら大地震につながった!?26秒と地震の恐ろしい関係

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 2020年このような記事が掲載された。

地球の深部から謎の地震パルスが「26秒ごとに」正確に発生している。(Oddity Central

 発端は1960年代に地震を調べていた研究者が、遠隔地から来る周期的な振動に気がついたことだ。地震計にはかすかな振動が常に記録されるが、ほとんどは車や工場からの振動によるノイズである。しかし、その中に26秒ごとに発生している周期的なパルスが見つかったのだ。このパルスは原因不明の振動として忘れ去られていたが、最近になってまた注目されてきたのだという。パルスの特徴は26秒毎という周期性と嵐が来ると強くなることがあげられる。発生源はアフリカ西海岸のギニア湾と突き止められた。

 記事の中では海岸に当たる波が原因ではないかとされるが、結局26秒ごとに発生する原因はわからないらしい。それも当然だろう。この周期性パルスの説明は既存の科学では不可能だからだ。たとえば、常識的な科学者らは、以下のように現象そのものを否定するに違いない。

Q:アフリカのギニア湾では26秒ごとに地震が起こっているそうですが、原因はなんですか?

A:地震は岩盤に蓄えられたひずみが解放されて起こります。プレート、活断層の動きが地震の原因です。26秒ごとに起こる地震は聞いたことがありません。何かの間違いだと思います。

 しかし、電気的地球科学ではかなり前から地球内部のノイズに注目してきた。たとえば地球自由振動と呼ばれる周期的な振動が地球では起こっている。

 

常に地球は振動している。画像は「日本測地学会」より引用

 地球自由振動にはさまざまな周期が発見されているが、海洋や大気との共振作用ではないかと考えられている。また、2004年のスマトラ地震、2008年の四川地震では振動が1か月以上続いたことが知られている。地球はまるで内部が空洞のように鳴り響くのだ。しかし常時振動と地震による振動は異なる。常時振動には26秒という周期は見当たらない。周期的な振動は、自然界においてなんらかの電気回路が構成されているために起こる可能性が高い。

 たとえば、宇宙にはパルサーという周期的にマイクロ波を放射している天体がある。パルサーは中性子がぎゅっと重力で固まった状態で、高速で回転していると考えられている。回転軸に沿ってマイクロ波が放射されていて、軸の傾きで起こる首振り運動によって、放射されるマイクロ波が動き回るため、見かけのマイクロ波が周期的に変動する。これが従来のパルサーの説明になっている。

 しかし、電気的宇宙論ではパルサーは2つの恒星が互いに放電している状態で、マイクロ波が発生していると考え、放電の周期が抵抗とコンデンサーを組み合わせた充放電回路になっていると説明する。通常、RCタイマーと呼ばれる電気回路だ。2つの恒星には常に星間物質が流れ込んでくる。星間物質によりもたらされる電荷が蓄えられると、恒星と恒星との間の絶縁が破壊され、放電に至る。恒星がもつコンデンサーとしての電荷の量、恒星と恒星との間の電気抵抗がRCタイマーを構成しているというわけだ。これなら周期的なマイクロ波の発生をうまく説明できる。

 ところで、観測される地震には場所によって特徴があることが知られている。通常の地震といえば、次のような波形を思い浮かべる人が多いのではないだろうか?(波形はいずれもIRISから)

アラスカ M4,2020-10-26 07:53:03 UTC

 この波形を見ると岩石のひずみが一瞬で開放されて大きな振動になっている、という説明が納得できるかもしれない。ところが26秒ごとに地震が起きるギニア湾近くの地震波形を見ると次のような波形になる。

ギニア湾で起きた地震波形 M5.5,2019-12-19 15:25:58 UTC

 非常に短時間のパルスがノイズになって表れているのがわかると思う。26秒の振動はスパイク状の信号になっている。じつはこの26秒のパルスは世界中で観測されていることがわかってきたのだ。

 次の波形は阿蘇山の下で起きた地震だ。

阿蘇山の地下10kmで起きた地震波形 M4,2016-04-15 21:31:03 UTC

 ギニア湾の地球の裏側で起きた地震波形も同じようなパルスがある。

ちょうど地球の裏側付近で起きた地震波形 M4.8,2020-11-03 05:24:33 UTC

 これらの地震波形は、岩石のひずみ解放では説明できない。地震の原因がプレートや断層ではないことが一目瞭然だ。

 電気的地球科学では、地震は誘電体である岩石に蓄積された電子が放電するときに変形する逆圧電効果であると予想している。電圧をかけると岩石が大きく振動するのが地震の原因だ。連続した波形が現われるのは、パルス電流が流れているためだ。

 地震の電流源はマグマを流れる電流だ。硬い岩石は電気を通さない絶縁体だが、岩石が溶けたマグマはよく電気を通す性質を持つ。マグマの周囲に漏れた電流が岩石に溜まり、あるとき放電に至るというのが地震のメカニズムなのである。26秒の周期は、さきほど説明したパルサーと同じような電気回路がどこかにあるから起こると考えるべきだ。

 そこで地球磁場を観測している衛星画像を見てみた。するとギニア湾の近くに強い磁場の変化があった。

丸がギニア湾の震源の中心、右側にあるのが磁場の特異点。画像は「Gplates Portal」より

 この磁場の変動は地球全体で見ても比較的大きな特異点だ。磁場は電流によって発生する。この地域には周囲より強い電流が流れているのだ。しかし、26秒の周期は地球全体に現れる。ギニア湾が振動の中心ではなく、とくに強い振動がある、という程度なのだろう。

 では、地球規模の周期を持つ原因は何か? 電気的地球科学では環太平洋火山帯のマグマの帯に高圧電流が流れていると予想している。しかしこれまでの説明では南極から北極への一方向の電流の流れしか説明できなかった。地球全体が電気回路として機能するためには、北極から南極への回路がなくてはいけない。じつはその可能性があるのは、地球の空洞なのだ。(参照:破壊学事始「地球はなぜ丸い?」)

地球内部の磁場発生を予想したMHDモデル 内部は気体が詰まった空洞になっている。画像は「カリフォルニア大学Gary A Glatzmaier教授のウェブサイト」より


 地球内部に空洞が存在することは電気的地球科学で指摘してきたが、空洞を満たしているのは電離した気体であるはずだ。電離した気体の持つ電気的反発力が空洞を支える力となっているからだ。

 太平洋火山帯のマグマの帯が運んだ電流は、北極に集まり南極へと空洞内を通っていく。このとき、空洞内部では周期的な放電が起こっていると予想できる。空洞は南極と北極を電極としたコンデンサーを形成し、パルサーの連星と同じように電気をためては放電を繰り返すタイマー回路になっている。地球内部で発生した放電のパルスが地球全体に広がっているという仕組みだ。26秒ごとのパルスは電気信号として地球全体に伝わっている。

 ここで1つおそろしい可能性を指摘しておこう。おそらく、このパルスは岩石の放電を引き起こすトリガーのひとつになっている。つまり、26秒ごとに大地震が発生するリスクが高まることを示しているのだ。大地震はいつ起こってもおかしくない。今日被災するかもしれないし、この文章を読んでいる瞬間に被災するかもしれない。常に防災意識を持って、準備を怠らないでおきたい。

 

※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。

TOCANA編集部

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