住民全員が忽然と姿を消した4つの町! 地震後に村人700人が謎の失踪、全住民が地下室で…

 少し懐かしくもなったが、今なおまことしやかに噂される杉沢村伝説。一人の発狂した男に村民全員が殺害され、地図上から消えたと言われる村だ。2000年ごろには、テレビ局も捜索したがその存在が確認されることはなかった。杉沢村の場合は、発狂した男によって村民が殺されたが、世界にはそれよりも恐ろしく不可解な理由で全住民が忽然と姿を消した町や村が多くある。ミステリーサイト「Mysterious Universe」を参考に、4つの事例をご紹介しよう。

14230021によるPixabayからの画像


■米・アーカマー住民消失事件

 1928年、米・アイオワ州の小さな田舎町アーカマーに住む全住民が忽然と姿を消した。いや正確にはいつ彼らが消えたのかは分かっていない。というのも、住民がいないことが明らかになったのは、1928年に同町を撮影した航空写真からだったからだ。写真に写ったアーカマーの畑は雑草に覆われ、手入れされている様子がなく、人影がひとつもなかったのだ。

 その後、アーカマーを車で通過したという旅行客が、同町で奇妙なことがあったと報告。その男は、アーカマーのガソリンスタンドに立ち寄ったが、タンクが空だったことに怒り、町の中心に向かった。だが、そこに到着することはできなかったというのだ。どんなに速度を出しても町の中へ近づけなかったという。

 また、アーカマーに到着できた別の旅行客は、かつて賑わっていた町に人影がひとつもなかったと報告している。このニュースは地元紙「Clarion-Sun-Telegraph」などが報じたが、1929年に起こった世界恐慌のため、大きく取り上げられず、注目を集めることはなかった。

 後年、人々がアーカマーを訪れると、そこには草木が鬱蒼と生い茂り、町は跡形もなく消え去っていたという。今に至るまでアーカマーの住民がどこに行ったのか、そもそもアーカマーは実在の町だったのかさえ不明だ。

■米・アシュリー住民消失事件

 米・カンザス州の町アシュリーではさらに奇妙な消失事件が起こっている。1952年8月16日の米国地理統計によると、当時アシュリーは人口700人ほどの小さな田舎町だったようだ。だが、ある日、アシュリーをマグニチュード7.9の大地震が襲うとともに、全住民が姿を消してしまった。

 地震後、救援隊がアシュリーに到着すると、そこには長さ1000ヤード(約900m)幅50ヤード(約450m)もの亀裂が走っており、煙を吐き出していたという。救援隊は12日間かけて町中をくまなく探索したが、誰も見つけることはできなかった。興味深いことに、後日、余震がアシュリー付近で発生し、再び救援隊がかけつけると、その亀裂は跡形もなく消えてしまっていたそうだ。

 実は、地震発生の数日前からアシュリーの住民から奇妙な報告が地元警察にされていた。「小さな黒い亀裂が空に出現した」というものだ。これを受け、地元の警察官1名がアシュリーに向かったが、気付かないうちに元の場所に戻ってしまったという。奇妙なことに、その後に他の警察官数人もアシュリーに向かったが、同じように、アシュリーに向かっているはずなのに、いつの間にか元の場所に帰ってきてしまったという。

 その後のアシュリー住民からの報告で事態はさらに奇妙になっていく。アシュリー住民のフィービー・ダニエルスキーが、自身の娘が3年前に死んだはずの夫と話しているところを見たと連絡してきたのだ。また住民のベンジャミン・エンディコットは、空に巨大な炎が現れて、夜でも昼間のように明るくなったと語ったという。最後の報告は住民のエイプリル・フォスターからあり、「死んだ人がみんな戻って来た」と話したそうだ。地震が発生したのは、この直後のことだという。

■ブラジル・オエル・ベルディ村民消失事件

住民全員が忽然と姿を消した4つの町! 地震後に村人700人が謎の失踪、全住民が地下室で…!の画像4画像は「Unexplainable.net」より引用

 ブラジルの小さな村オエル・ベルディの住民600人も1923年の2月5日にいっせいに姿を消した。オエル・ベルディに用のあった訪問客が同村に着くと、村人は誰もおらず、家の中には支度中の食べ物が手つかずのまま残されていたという。すぐに当局が村人の行方を捜査するも、発見することはできなかった。村に残された唯一のヒントは、最近使用されたと思しき一丁の銃と、黒板に殴り書きされた「救いはない」という言葉だけだった。

 山賊やゲリラ、もしくは麻薬ディーラーの襲撃を受けて、村人全員が逃げ出したのか、それとも宇宙人に集団誘拐されたのか……手がかりが乏しく、今も未解決のままだという。

■米・ニューシティ・ビレッジ住民消失事件

住民全員が忽然と姿を消した4つの町! 地震後に村人700人が謎の失踪、全住民が地下室で…!の画像5画像は「New City Village.com」より引用

 以上3つのエピソードはどれも半世紀以上前の話だが、1992年にも住民の消失事件は起こっている。米ニュージャージー州ウェストミルフォードのニューシティ・ビレッジにはかつて、水処理施設の作業員とその家族のための家屋が複数建っていた。だが、1992年のある日、突然全ての住民が消えたのだ。家の中に荒らされた様子はなく、料理も放置されたままだったという。この消失事件を説明する最も有力な説は、次のようなものだ。

 1980年代に、カルトリーダーを自称する男が町に引っ越してきた。この男は住民らを支配下に置くと、彼らを一軒の家の地下室に集め、一人残らず虐殺した、というものだ。しかし、そのような事件はどのメディアも取り上げておらず、真偽は不明である。いずれにしろ、今日まで住民が消失した真の理由は明らかになっていないそうだ。現在、ニューシティ・ビレッジは「悪魔通り(Demon’s alley)」として恐れられている。

 「Mysterious Universe」は、これらのエピソードはどれも都市伝説として語られてきたものであり、事実は確認されていないと断っている。だが、この手のストーリーに妙なリアリティを感じてしまうことも確かだ。もしかしたら「本当かもしれない」、そんな期待を抱かずにはいられない。

参考:「New Scientist」、「Mysterious Universe」ほか

 

※当記事は2018年の記事を再掲しています。

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