住民が消えた死の街・・・ゴーストタウンと化した世界の街5選!地図から抹消された忌まわしき場所も
工業化の発展により大気や水質の汚染は日々深刻さを増し、地球規模の環境破壊が続く現代。世界中には周辺の環境が人体に影響を及ぼすレベルにまで汚染され、住民が退去を余儀なくされた地域も存在する。そこで今回は環境汚染によりゴーストタウンと化した街5選を紹介しよう。
■オクラホマ州ピッチャー
米国オクラホマ州北東部にあるピッチャーは、1914年に鉛と亜鉛の鉱山が発見されると鉱物資源取引の重要な拠点として発展。世界でも最大の鉛と亜鉛の輸出国の1つにまで成長するも、1970年代に鉱山が閉山すると後には大量の有毒な副産物が残されることに…。町の周囲には人体に多大な悪影響を及ぼす大量の鉱山廃棄物が巨大な人工丘を形成し、1990年代半ばには街の学生の46%が血中に危険レベルの鉛を保有していると判明したほど。鉱山廃棄物による汚染が続くピッチャーは、徐々に撤去が進み今では文字通り“ゴーストタウン”と化している。
■ビキニ環礁
マーシャル諸島共和国に属し、太平洋のほぼ真ん中に位置するビキニ環礁。1946年7月には、米軍が“クロスロード作戦”と称する2度に及ぶ核実験を行い、多くの島民が避難を余儀なくされた。また米軍は1954年3月にも、第二次世界大戦中に広島に投下された核爆弾の1,000倍の威力があるといわれる爆弾を使用した水爆実験を行っており、爆発の影響で周囲3つの島は蒸発し広範囲に放射性物質が飛散することに…。1960年代後半には、米国がビキニ環礁における核の影響は消えたと公表し、多くの島民が帰国したが、10年後には放射能の影響による甲状腺の病気を患う島民が続出。調査の結果、高レベルの放射線量が検出されたため島民は再び島を後にした。
■オーストラリア・ウィトヌーム
鉱山の恩恵を受けたのは、米国オクラホマ州のピッチャーだけではない。第二次世界大戦中の1940年代には、オーストラリア北西部のウィトヌームでも“ブルーアスベスト”と呼ばれる繊維状鉱石が発見され、鉱山の街として発展を遂げる。しかし人体に悪影響を及ぼすアスベストが引き金となり、鉱山で採掘にあたっていた作業員2万人のうち少なくとも2,000人が命を落とした。さらにこの地で育った子どもの癌による死亡率は、他の地域の子どもと比べ20~80%ほども高いことが判明。住民には退去勧告がなされ、公共施設も1993年までに閉鎖がされると、最終的に町名すらも地図から抹消された。
■ベント・ロドリゲス
2015年11月、ブラジルのベント・ロドリゲスにある鉄鉱石鉱山でダムが崩壊する事故が発生。有毒な鉱山廃棄物を大量に含んだ真っ赤な泥水3,500万リットルが、高さ約10mもの洪水となって一瞬にして街を飲み込み、鉱山の作業員と住民を含む19人の命を奪った。国連の専門家による調査の結果、街を飲み込んだ泥水からは高レベルの有毒性貴金属や化学物質が検出され、住民は住む土地を失うことに…。ブラジル史上最悪の環境災害とも呼ばれる同事故。1年以上が経過した今も街は泥に覆われ、地域環境の回復には少なくとも数十年を要すると言われている。
■ウズベキスタン・カンツベック
ウズベキスタン・ヴォズロジデニヤ島には、化学兵器が眠ると噂される町カンツベックが今もなお現存している。旧ソ連時代に建設された研究所では、ソ連の科学者が細菌を兵器化する実験に取り組み、炭疽菌のワクチン精製のほか、天然痘ウイルスやペスト菌、ブルセラ菌など40種類以上の細菌を培養し実験を行っていたという。しかし1971年に、実験が原因により島の住民10人が天然痘に感染し3人が死亡。当時の科学者は、島に生息していたげっ歯類の一部が細菌兵器レベルの伝染病に感染し、ノミを媒介に感染を続けている恐れがあると語っている。
参考:「LISTVERSE」、ほか
※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。
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2024.10.02 20:00心霊住民が消えた死の街・・・ゴーストタウンと化した世界の街5選!地図から抹消された忌まわしき場所ものページです。廃棄物、化学兵器、核実験、鉱山などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで