バミューダを超える2つの“魔の三角地帯”の恐怖… 戦慄の「ミシガントライアングル」と「アラスカトライアングル」

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 魔の三角地帯として悪名高いバミューダトライアングルに匹敵する恐怖の三角地帯がアメリカに2カ所もあるという。ミシガントライアングルとアラスカトライアングルである。

■ミシガントライアングル

 ミシガントライアングルとして知られるこの地域は、ミシガン州のラディントンとベントン・ハーバー、ウィスコンシン州のマニトウォックを結ぶ三角地帯である。

 この地域で起きた悪名高い失踪事件のうち、最も知られているのは1950年6月23日の夜に起きた事件だ。

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画像は「Daily Mail Online」より

 乗員乗客58人を乗せたオリエント航空2501便のDC-4型機が管制官との無線通信を失い、目撃者によると機体が嵐の中でミシガン湖に墜落する前にエンジンの音が聞こえ、閃光が見えたという。

 沿岸警備隊は墜落後に直ちに捜索を行い、2501便の残骸と遺体を回収した。この事故は当時のアメリカで最悪の民間航空機事故となった。

 このほかにもミシガントライアングルの悲劇は1679年にさかのぼる。

 ニューヨークのナイアガラ地区で建造された帆船「ル・グリフォン号」は1679年、湖を渡る処女航海の帰途、ミシガン湖のグリーンベイ付近で姿を消した。

 この帆船は動物の毛皮を取引するためにミシガン湖の島へと航海していたが、積荷の毛皮を残して乗組員6人全員が行方不明になった。

 さらに1891年、「トーマス・ヒューム号」が遭難信号もないまま乗組員とともに消息を絶った。

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画像は「Daily Mail Online」より

 1921年には「ローザベル号」が、9人の乗組員が全員行方不明のまま船底を上にして漂っているのが発見された。

 1937年4月28日には同海域を航行中の貨物船「O.M.マクファーランド号」の船室にいたはずのジョージ・ドナー船長が謎の失踪を遂げている。

 陰謀論者はミシガントライアングルで起きた謎の失踪事件は「エネルギーの渦」または「レイライン」のせいだと主張している。レイラインとは、世界中の古代の建造物と交差すると考えられているエネルギーラインのことである。

■アラスカトライアングル

 アラスカ州のアンカレッジ、ジュノー、ウトキアグヴィクを結ぶアラスカトライアングルでは、旅客機からハイキングに出かけた地元住民まで、あらゆるものが巻き込まれる悲劇や無数の失踪事件が繰り返し発生している。この三角地帯内で最大2万件の失踪事件が発生したと推測する者もいる。

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画像は「Daily Mail Online」より

 1972年10月16日、アメリカ下院多数党院内総務のトーマス・ヘイル・ボッグス氏と、アラスカ州選出の下院議員ニック・ベギッチ氏を乗せたセスナ機が失踪した。

 当時のアメリカ史上最大規模の捜索救助活動が行われ、軍用機40機と民間機50機が参加したが、機体の残骸と遺体は発見されなかった。

 ボッグス氏はケネディ大統領暗殺事件を調査したウォーレン委員会の委員であり、「単独暗殺者」説に反対していたことから政府の陰謀を疑う者もいるが、失踪事件は今も謎のままだ。

 もう一つの有名な失踪事件は、1976年にアラスカの荒野を旅行中に姿を消したゲイリー・フランク・サザーデン氏の事件だ。

 1997年に頭蓋骨が発見された後、捜査官らは2022年にようやくそれがサザーデン氏の頭蓋骨であると確認し、クマに襲われて死亡した可能性が高いと結論づけた。

 ミシガントライアングル、アラスカトライアングルの2つの地域では飛行機の墜落や船の沈没を引き起こす電磁エネルギーが墜落や失踪を引き起こしているのではないかと考える者もいれば、UFOやその地域を徘徊する攻撃的なビッグフットのようなUMAの関与を示唆する者もいる。

 この三角地帯で今後も失踪事件が続いていくのだろうか。悲劇の連鎖が断ち切られることを望むと共に、原因の解明が進むことを期待したい。

参考:「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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