旅客機墜落——再び注目を集める「アラスカ・トライアングル」の謎
![旅客機墜落——再び注目を集める「アラスカ・トライアングル」の謎の画像1](https://media.tocana.jp/wp-content/uploads/2025/02/AlaskaTriangle.jpeg)
アラスカの上空を飛行していた旅客機が突如消息を絶ち、その後、墜落が確認された。この事故をきっかけに、かねてより不気味な伝説のある「アラスカ・トライアングル」が再び注目を集めている。この地域ではこれまでに2万人以上が不可解な形で姿を消しており、その謎は未だ解明されていない。
墜落した旅客機と「アラスカ・トライアングル」
事故が発生したのは2月8日、アラスカ州のウナラクリークからノームに向かっていたベーリング・エアの旅客機である。乗客9人とパイロット1人を乗せたこの小型機は突如として姿を消し、最終的に墜落が確認された。この記事執筆の時点までに3人の遺体が発見されており、残る乗客全員の死亡も避けられない状況と見られている。
ベーリング・エアはアラスカ西部の32の地域を結ぶ航空会社で、主要道路網が整備されていないアラスカにおいては、こうした小型機が人々の移動手段として不可欠な存在だ。しかし、同州の空は過酷な気象条件や地形により航空事故が多発する地域でもある。
この墜落事故は、わずか8日間で発生した3件目の大規模な航空事故である。これまでに、商業旅客機と軍用ヘリコプターが衝突し67人が死亡した事故、さらにフィラデルフィアで発生した医療輸送機の墜落事故では、機内の6人と地上の1人が犠牲となった。
今回の事故は単なる不運なのか、それともアラスカ・トライアングルに潜む“何か”によるものなのか——。この地域の謎に再び関心が集まっている。
「アラスカ・トライアングル」の怪奇現象
![旅客機墜落——再び注目を集める「アラスカ・トライアングル」の謎の画像2](https://media.tocana.jp/wp-content/uploads/2024/09/alaskatriangle1.jpg)
「アラスカ・トライアングル」とは、アラスカ州のアンカレッジ、ジュノー、ウティアグヴィク(旧バロー)の3地点を結ぶ三角形の地域を指す。このエリアでは1970年代以降、2万人以上が行方不明となっており、「航空版バミューダ・トライアングル」とも呼ばれる。以下に、この謎に関する主要な事例を挙げる。
■1972年の議員失踪事件
1972年、米国下院多数党院内総務だったヘイル・ボッグスと議員ニック・ベギッチがアンカレッジからジュノーへ向かう途中で行方不明となった。搭乗していた小型機は空中で忽然と姿を消し、その後の捜索でも機体の残骸すら発見されていない。今回のベーリング機墜落事故と不気味なほど類似している。
■ニューヨーク出身のハンターの謎の死
1970年代、25歳のハンター、ゲーリー・フランク・ソーサーデンがアラスカの原野で行方不明となった。その後1997年、ポーキュパイン川沿いで人間の頭蓋骨が発見され、2022年にDNA鑑定で彼のものであると特定された。彼の死の経緯はいまだに謎に包まれている。
■近年の失踪事件
2016年にはジョセフ・バルデラス、2020年には33歳のフローレンス・オクピオラクがこの地域で失踪した。どちらのケースも手掛かりが全くなく、地元の警察も解決の糸口をつかめていない。
異常な行方不明の統計
この地域では年間約2250人が行方不明になっており、アメリカの全国平均の2倍に及ぶ。原因については諸説あり、異常な磁気活動や地形的要因、さらには超常現象や宇宙人の関与を疑う声もある。
「アラスカ・トライアングル」は、バミューダ・トライアングルと並ぶ不可解な現象の温床として長年議論されてきた。荒涼とした大地と過酷な気象条件がこの地域の行方不明者の多さに関係しているという見方もあるが、それだけでは説明できないケースも少なくない。
今回のベーリング機墜落事故は偶然の出来事なのか、それともアラスカ・トライアングルに潜む“何か”の影響なのか。その謎が解明される日は来るのだろうか。
参考:The Economic Times、ほか
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2024.10.02 20:00心霊旅客機墜落——再び注目を集める「アラスカ・トライアングル」の謎のページです。バミューダトライアングル、アラスカ、墜落事故などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで