中国版“バミューダトライアングル”!?原因不明の交通事故が多発「事故直前に幻覚が見える」南京明故宮の呪い!

イメージ画像 Created with DALL·E

 中国・北京紫禁城(故宮)は、日本人のみならず世界中から多くの観光客が訪れ、映画“ラストエンペラー”の舞台となったことでも知られている。建築物は世界遺産となり、故宮博物館として利用されていることかっら、今も多くの人々が訪れる紫禁城だが、一部が処刑場として機能していた歴史もある。そのためか、紫禁城では現在でも幽霊などの目撃情報が後を絶たない。

「どこからともなく奇妙な泣き声や歌が聞こえる」

「辮髪の男性が佇んでいるのを見た」

「城の西側には近づかない方がいい。行ってしまった私は突然体が重くなり、その後も数カ月にわたって謎の腰痛に悩まされた」

 ……などなど、ネット上では紫禁城での怪奇現象の目撃談も数多い。

 こうした声に対し故宮博物院は2015年、こうした「怪奇現象」はまったくの作り話だとする異例の公式見解を発表したほどだ。

 一方、紫禁城より古い南京明故宮では、600年以上前から当地に居座り続ける霊の怨念が人々の命を奪っているという。

 明故宮は明時代の1368年、明王朝の初代皇帝・朱元璋によって建造された。皇宮として利用されたがその後、災害のため建物は消滅した。現在は跡地の広場が公園として開放されているが、地元住民の間では、幽霊の目撃情報が絶えない。現地やその周辺では原因不明の交通事故が多発しているが、事故を起こした運転手から共通して上がっているのが「事故の直前に幻覚を見た」という証言だ。

中国版バミューダトライアングル⁉ 原因不明の交通事故が多発「事故直前に幻覚が見える」南京明故宮の呪い!の画像2
現在の明故宮の跡地の様子。画像は「百度地図」より引用

 最初の事件は2006年に起こった。地元の出版社に勤める男性が車を運転中、明故宮の東門付近の十字路に進入したところで、右側から進入してきた自動車と衝突事故を起こしてしまったのだ。男性によると、青信号を確認し交差点に進入したのだが、実際には赤信号だったことや、事故が起こる前、男性の目にはなぜか、十字路ではなくT字路に見えていたため、右側から走ってくる車にも全く気が付かなかったという。男性はまるで幻覚でも見ていたかのような感覚だったと証言している。

 その後も、この付近では幻覚を理由とした交通事故が頻繁している。

 同じ2006年冬には、死亡事故も発生している。地元に住む男性が、助手席と後部座席に友人を乗せ、車を運転していた。明故宮南門付近に差し掛かったところで、南門入口の石像彫刻目掛けて突っ込んだというのだ。この事故では助手席に座っていた友人が死亡している。運転手の男性は警察の調べに対し、「事故の直前、石像などは全く見えず、道が続いているように見えていた。そのため、直進してしまった」と証言しているのだ。

 明故宮付近では、公共バスの運転手が樹木に突っ込む事故も起きている。運転手は危険運転をしていた車を避けるため、ハンドルを切ったため事故を起こしたと証言したが、事故前に危険運転をしていた自動車は存在していなかったことが明らかになっている。このバスの運転手も、幻覚を見て事故を起こしていたのである。

中国版バミューダトライアングル⁉ 原因不明の交通事故が多発「事故直前に幻覚が見える」南京明故宮の呪い!の画像3
幻覚によって交通事故を起こしたバスの写真。画像は「捜狐」より引用

 地元メディアは、こうした謎の事故が多発する原因には、明故宮の建造を行った皇帝・朱元璋の風水への異常なまでもの執着があるのではないかと伝えている。建造後、明故宮では地盤が大きく傾くなどのトラブルに見舞われていたのだが、こうした状況に対し、風水師は人柱を以って問題を静めるよう朱元璋に伝えた。風水学を盲信していた朱元璋は言われるがまま、明故宮の敷地内で10万人もの人々を人柱として処刑していた史実が明らかになっている。

中国版バミューダトライアングル⁉ 原因不明の交通事故が多発「事故直前に幻覚が見える」南京明故宮の呪い!の画像4
朱元璋。画像は「Wikipedia」より引用

 地元住民の話によると、明故宮の跡地となっている広場では以前から、古い時代の鎧を着た兵士が彷徨い歩く姿が目撃されるなどしていたため、メディアでも、交通事故はこの地で処刑された兵士の呪いではないかと報じるものもあった。

 こうした中、この多発する交通事故を科学的面からアプローチするメディアもあった。中国江西テレビでは、明故宮周辺の交通事故について、明故宮が“北緯30度”に位置していたことが交通事故を引き起こす原因だったのではないかと報じている。

 北緯30度線には、バミューダトライアングルのように磁場の影響を受けやすいエリアがいくつかあり、乱れた磁場が人間の脳に幻覚作用をもたらした可能性が高いのだという。江蘇省地震局工程研究院は、こうしたメディアの説について調査を行い、明故宮周辺で磁場の乱れがあることは確かだが、人間の脳に異常をもたらすほどの乱れではないとして磁場説を否定している。

 こうした説の他にも、当時事故現場周辺では、地下鉄工事の影響で道路工事も行われており、道路の見通しが悪くなっていたことなどが事故原因ではないかと報じるメディアもあるが、はっきりした事故原因は今も分かっていない。

 北緯30度線上には、世界的に多くの超古代文明遺跡が存在している。宇宙人との関わりが指摘される中国の三星堆遺跡や、エジプトのピラミッド、マヤ文明遺跡なども北緯30度に位置している。この北緯30度には、我々人類の理解を超越する何かがあるのかもしれない。

参考:「Sofu.com」ほか

 

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

関連キーワード:, , ,
TOCANA編集部

TOCANA/トカナ|UFO、UMA、心霊、予言など好奇心を刺激するオカルトニュースメディア
Twitter: @DailyTocana
Instagram: tocanagram
Facebook: tocana.web
YouTube: TOCANAチャンネル

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

中国版“バミューダトライアングル”!?原因不明の交通事故が多発「事故直前に幻覚が見える」南京明故宮の呪い!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング17:35更新