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「核兵器は人間が作ったのではない、悪魔のものだ」Fox Newsの元司会者の爆弾発言が波紋

2025.12.07 11:30 文＝仲田しんじ

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Image by Alexander Antropov from Pixabay

「Fox News」の元司会者で保守派論客のタッカー・カールソン氏が核技術は悪魔との契約でアメリカに導入された技術であるという“爆弾発言”をしていて話題だ――。

■カールソン氏「核技術は悪魔のもの」

　保守派のインフルエンサー、スティーブ・バノン氏が司会を務めるポッドキャスト番組「War Room」に出演したタッカー・カールソン氏は、「核技術は人間の科学者によって開発されたのではなく、『悪魔の力』によって米国政府に届けられた」と発言して注目を集めている。

「核技術が公になった正確な瞬間を特定できる人を私は知りません」とカールソン氏が問題提起し「それはどこから来たのか？　これは人間の力によるものではないことは明らかです。悪魔のものです」と話している。

　カールソン氏によると、核兵器は人類の科学的成果ではなく、それは「本質的に邪悪」であり、伝統的な技術進歩の産物ではなく、悪魔の邪悪な創造の産物であるという。

　バノン氏は彼の主張を否定することも、質問に答えることもせず、「タッカー、信じられない」とだけ返答している。

「核兵器は悪魔的であり、何の利点もありません。そうでないと主張する人は、無知であるか、あるいはそもそも核技術を生み出した勢力の言いなりになっているかのどちらかです」（カールソン氏）

　カールソン氏が悪魔について語ったのはこれが初めてではない。1年前には悪魔に「肉体的に襲われた」と発言している。カールソン氏は、夜間に襲われ、血を流し腹部に「爪痕」が残ったと主張している。

「夜、ベッドで起きたんです。妻と4匹の犬と一緒に寝ている間に襲われ、ひどい目に遭いました。肉体的にもひどい目に遭いました」とカールソン氏は話している。

　カールソン氏はその襲撃者は「悪魔か、私の脇腹に爪痕を残した目に見えない何か」だったと説明し、それは「聖書を読みたいという強い欲求にとらわれた変革的な経験」だったと語っている。

　アメリカ政府が核技術を手に入れるために悪魔と契約した可能性があるとすれば驚くしかない。とすればその勢力はほかにどんな真実を隠しているのだろうか。

🚨 Tucker Carlson tells Megyn Kelly that UFOs are “angels and demons” and says the US government is hiding these “spiritual entities” from the public.

Carlson also suggests the US government “made a deal” with the demons to receive nuclear technology.

A new religious movement… pic.twitter.com/wxkV1UqDos
— Steven Greenstreet 🐷 (@MiddleOfMayhem) November 9, 2025

　スペインメディア「Espacio Misterio」によれば著名人や米国政府関係者の一部の間でUFO現象を地球外のものではなく、霊的なもの、つまり悪魔や天使の力として再解釈する動きが広がりつつあるという。

　アンナ・パウリナ・ルナ下院議員（共和党、フロリダ州）はジョー・ローガン氏のポッドキャスト番組に出演した際、「人類が製造したものではない」航空機の機密写真を個人的に確認したと主張し、これらの現象は「時空を超えて移動できる異次元の存在」に関係している可能性があると述べ、この概念は失われた聖書の記述と重なると説明している。

　アメリカ合衆国副大統領のJ・D・ヴァンス氏も「UFOや地球外生命体が本当に別の惑星から来た存在なのか、それとももっと超自然的な何か、天使や悪魔なのか、確信が持てない」と公の場で発言している。

　カールソン氏が悪魔を信じているかどうかはともかく、アメリカの政治言説の有力な一派が、核の歴史を含む歴史を超自然的なレンズを通して再解釈しようとしているのだとすれば不穏な動きにも思えてくる。普通に考えれば“陰謀論”として却下されるべき類のものだとは思うが、巧みな言説によって信じる者が増えてくれば無視できないトレンドにもなり得る。

　テクノロジーが人間の創意工夫の産物ではなく、悪魔との契約の結果であると解釈するならば、ひょっとすると権力の中枢において悪魔教的なものが復活しようとしているのかもしれない。アメリカのエリート層の間で広がりつつあるといわれているこの新たなエイリアン信仰がどこに向かうのか気になるところだ。