『THE LAST OF US』の悪夢が現実に!? アマゾンで世界最大級のタランチュラが「ゾンビ菌」に寄生される衝撃発見

人気ゲーム・ドラマ『THE LAST OF US』で描かれた、人間を凶暴なゾンビに変えてしまう恐怖の真菌「冬虫夏草(コルディセプス)」。フィクションの世界の話だと思っていたら大間違いかもしれない。
ブラジルのアマゾン熱帯雨林で、世界最大級のクモである「ゴライアスバードイーター(ルブロンオオツチグモ)」が、このゾンビ菌に寄生された状態で発見された。
科学者たちが「悪夢のような発見」と評するこの現象、一体どれほどヤバいのかだろうか。
巨大クモを乗っ取る「操り人形」の恐怖
発見された場所は、マナウス近郊のアドルフォ・ダケ保護区。熱帯菌類の調査遠征を行っていた研究チームの学生、ララ・フリッチェさんが偶然見つけたものだ。
この哀れな巨大タランチュラの体からは、鮮やかなオレンジ色の触手のような突起物が無数に突き出していた。これこそが、寄生菌「Cordyceps caloceroides」の繁殖器官である。
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この菌は昆虫や節足動物に感染すると、神経系を乗っ取り、宿主をまるで操り人形のようにコントロールすることで知られている。
通常、この手の菌はアリなどの小型昆虫を標的にすることが多いが、今回のようにタランチュラのような大型生物、しかも世界最大級のクモが寄生されるケースは極めて稀だという。
サンタ・カタリーナ連邦大学のエリサンドロ・リカルド・ドレクスラー・サントス教授によれば、クモへの寄生は数百万年単位の進化の過程で生まれた特殊な関係性であり、滅多にお目にかかれない現象だそうだ。
人間への感染リスクは?
さて、ここで最も気になるのは「人間にも感染するのか?」という点だろう。
『THE LAST OF US』の世界では、温暖化によって菌が人間に適応し、文明崩壊を招いた。しかし、安心してほしい。研究者たちは、現時点でこの菌が人間に感染するリスクはないと断言している。
この菌は非常に特化性が高く、「菌種Xはアリ種Yしか襲わない」といった厳密なルールがあるため、いきなり人間に飛び火することは考えにくいという。
とはいえ、胞子がクモの体に付着しただけで感染し、体内で発芽して中から食い破るというメカニズムは、想像するだけで背筋が凍る。
エリサンドロ教授は、「胞子がクモの体に落ちるか、胞子がある地面をクモが歩くことで感染するのだろう」と推測しているが、感染後の詳細なプロセスにはまだ多くの謎が残されている。

『ラスアス』が菌類学を救う?
皮肉なことに、この恐ろしい発見は菌類学界にとっては朗報でもあるようだ。
エリサンドロ教授は、「『THE LAST OF US』のおかげで世界中の人々が菌類に興味を持つようになった」と語る。長年、科学界でも研究資金不足などで冷遇されてきた菌類学に、ようやくスポットライトが当たったというわけだ。
アマゾンの奥地でひっそりと、しかし確実に獲物を蝕むゾンビ菌。今のところ人間は安全圏にいるが、自然界のバランスが崩れた時、菌たちが新たな宿主を求めない保証はどこにもない。
次に森へ入る時は、足元の小さな胞子にも気をつけた方がいいかもしれない。

参考:EXPRESS、ほか
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2024.10.02 20:00心霊『THE LAST OF US』の悪夢が現実に!? アマゾンで世界最大級のタランチュラが「ゾンビ菌」に寄生される衝撃発見のページです。ゾンビ、菌、タランチュラ、冬虫夏草などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで