寄生虫の卵を食べさせ…死刑囚を対象とした恐ろしすぎる人体実験

 この度、かねてよりTOCANAと関わりのある出版社の彩図社様から、2021年に発売された『怪しい噂の真相 禁断の雑学』の使用許諾をいただいた。まさに怪しい噂、雑学が目白押しの一冊には、知っているようで知らない興味深い知識が散りばめられている。今回は特別にTOCANA編集部おすすめの話題を抜粋して紹介する。

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死刑囚を対象としたドイツの人体実験とは?

 19世紀のドイツ人医師キュッヘンマイスターは、ホラー漫画の登場人物さながらに、恐ろしい実験を行なった。サナダムシの寄生経路を調べるため、死刑囚にサナダムシの卵が入った料理を食べさせ続けたのである。

 キュッヘンマイスターは、サナダムシの感染は食物を摂る際に起こるという仮説を立てた。この仮説を立証するべく、ドイツ南部の領主から死刑囚の利用許可を得て、寄生虫実験を開始する。サナダムシの卵が入ったスープを死刑囚に飲ませ続け、その死刑囚を刑執行後に解剖して虫の有無を確かめようとしたのだ。

 実験のことを伝えられないまま、死刑囚はサナダムシの卵入りスープを飲まされ続けた。刑の執行後に解剖してみると、体内から10匹のサナダムシが確認されている。

 次は志願者を募って卵入りミルクを飲ませたところ、死刑囚は卵入りの便を出し、処刑後の体からは成虫が見つかった。さらに豚の非加熱ソーセージを食べさせたところ、やはり体内には何匹もの虫が巣食っていた。

 これによってサナダムシが食物感染することと、加熱が不十分な肉を食べると感染リスクが高まることが判明した。考えただけでも気分の悪くなる実験だが、そんな実験にわざわざ志願する人がいたことも、驚きである。

(文:黒い雑学研究会)

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TOCANA編集部

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