未解決ミステリー「ロアノーク植民地集団失踪事件」がついに解決!? アマチュア考古学者が発見した“米粒大の証拠”とは

1590年、アメリカ大陸に建設されたイギリスの「ロアノーク植民地」から、115人以上の開住者たちが忽然と姿を消した。
残されていたのは、木に刻まれた「CROATOAN(クロアトアン)」という謎の暗号だけ。
この「ロアノークの失われた植民地」は、アメリカ建国史における最大のミステリーとして、これまで数々の小説や映画、さらには都市伝説の題材となってきた。
エイリアンに誘拐されたのか? 先住民に虐殺されたのか? はたまた異次元へ消えたのか?
しかし今、一人のアマチュア考古学者が「彼らはそもそも失踪などしていなかった」と断言し、その決定的な証拠を発見したと主張して全米を騒がせている。
木に刻まれた暗号「クロアトアン」の正体

ことの始まりは1587年。イギリスから派遣された開拓団が、現在のノースカロライナ州ロアノーク島に入植した。しかし物資が不足し、リーダーのジョン・ホワイトは本国へ支援を求めに戻る。
不運なことに、スペインとの戦争(アルマダの海戦)が勃発したため、彼が島に戻れたのは3年後だった。そして彼を待っていたのは、もぬけの殻となった集落と、砦の柱に刻まれた「CROATOAN」という文字だけだった。
クロアトアンとは、ロアノーク島から南へ約80km離れたハッテラス島に住む、友好的な先住民の部族名だ。
「なんだ、隣の島に引っ越しただけじゃないか」と思うかもしれないが、その後の捜索でも彼らの行方はようとして知れず、「謎の失踪」として伝説化されてしまったのである。
米粒大の「鉄の破片」が歴史を覆す
そして現代。作家であり、ハッテラス島で私設博物館を運営するスコット・ドーソン氏と、考古学者のマーク・ホートン氏が、10年以上の発掘調査の末に「決定的な証拠」を見つけたと発表した。
それは、米粒ほどの大きさの「ハンマースケール(酸化鉄の被膜)」だ。
ハンマースケールとは、鍛冶屋が鉄を叩いて加工する際に飛び散る火花が冷えて固まった微小な金属片のこと。
ホートン氏によれば、当時の先住民であるクロアトアン族は、このような鉄の鍛造技術を持っていなかった。つまり、この金属片を生み出したのは「イギリス人入植者」しかあり得ないのだ。
「硬貨や剣の柄なら、貿易や漂着物でハッテラス島にたどり着く可能性もある。しかし、鍛冶の痕跡(ハンマースケール)は、そこでイギリス人が実際に生活し、作業していた決定的な証拠だ」とホートン氏は英紙『Daily Mail』に語っている

「失われた植民地」は単なるマーケティングだった?
ドーソン氏はさらに踏み込んでこう言い放つ。「失われた植民地なんてものは、ただのマーケティング・キャンペーン(客寄せの宣伝)だったんだ。我々はそれを証明する経験的証拠を手に入れた」
彼らの結論はシンプルだ。入植者たちは飢えと寒さをしのぐため、友好的なクロアトアン族の元へ身を寄せ、彼らのコミュニティに同化して平和に暮らした、というものだ。
実は「先住民と同化した」という説自体は昔から存在していた。しかし、19世紀以降のアメリカでは「白人の入植者が野蛮な先住民に虐殺された」という悲劇のストーリーの方が、先住民迫害を正当化する上で都合が良かったため、「謎の失踪(あるいは虐殺)」としてプロパガンダ的に消費されてきた側面がある。
1930年代には「入植者は殺された」と記された偽の石板(デア・ストーン)まで捏造されたほどだ。
本当のミステリーは「誰の説が正しいか」
しかし、謎がすべて解けたわけではない。
2004年には別の考古学グループ(First Colony Foundation)が、古い地図に隠された砦のマークを発見し、「入植者の一部は北の内陸部(サイトX)へ移動した」とする有力な証拠を発表している。

ロアノークの入植者たちは、南のハッテラス島で先住民と同化したのか?それとも北の内陸部へ向かったのか?あるいは、グループが二手に分かれたのか?
「失われた植民地」のミステリーは、もはや「彼らがどこへ消えたか」ではなく、「どの考古学者の説が正しいか」という新たなミステリーへと移行しつつある。
エイリアンに攫われたわけでも、神隠しに遭ったわけでもなく、ただ生き延びるために隣人に助けを求めただけ。それが真実だとしたら、オカルト的には少し物足りないかもしれない。だが、400年前の異文化交流と共生の痕跡が、米粒大のサビの中から見つかったというのは、ある意味で最高のロマンではないだろうか。
参考:Popular Mechanics、ほか
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2024.10.02 20:00心霊未解決ミステリー「ロアノーク植民地集団失踪事件」がついに解決!? アマチュア考古学者が発見した“米粒大の証拠”とはのページです。未解決ミステリー、失踪事件、ロアノーク島集団失踪事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで