バミューダ・トライアングルで第二次大戦の軍用機を探していたら… 偶然発見された「チャレンジャー号」の悲しき残骸

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画像は「Wikipedia」より

 魔の海域「バミューダ・トライアングル」。これまで数え切れないほどの船や飛行機を飲み込んできたとされるこの海域で、あるドキュメンタリーの撮影クルーが海底を探索していた。

 彼らの目的は、第二次世界大戦中に行方不明になった軍用機の残骸を見つけること。しかし、彼らがフロリダ沖の海底で見つけたものは、軍用機ではなく、アメリカの宇宙開発史に最も暗い影を落とした「あの悲劇」の遺物だった。

 海底から引き揚げられた記憶と、宇宙開発のリアルな代償とは。

海底の砂に埋もれた「赤と白のタイル」

 2022年、ヒストリーチャンネルの撮影クルーがフロリダ東海岸沖の海底を潜水調査していた時のことだ。

 彼らは砂に半ば埋もれた、明らかに人工物である巨大な構造物を発見した。カメラが捉えたのは、表面に暗い窪みのある約8インチ(約20cm)四方の「赤と白のタイル」が整然と並んだ物体だった。

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「なんだと思う? 飛行機でこんなものは見たことがない」とダイバーの一人が戸惑う音声が映像に残されている。

 無理もない。それは大気圏を飛行する「飛行機」の部品ではなく、大気圏を突破するための「宇宙船」の部品だったのだから。

 発見場所と物体の特徴から、クルーは直ちにNASAに連絡。NASAの専門家が映像を分析した結果、それが1986年1月28日に爆発事故を起こしたスペースシャトル「チャレンジャー号」の破片であることが公式に確認されたのだ。

73秒で散った夢と、隠蔽された「警告」

 1986年のあの日、世界中がテレビの生中継に釘付けになっていた。初の「宇宙に行く教師」クリスタ・マコーリフさんを含む7人の乗組員を乗せたチャレンジャー号は、希望を乗せてケネディ宇宙センターから飛び立った。

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NASA – NASA Human Space Flight Gallery (image link), パブリック・ドメイン, リンクによる

 しかし、打ち上げからわずか73秒後、シャトルは空中で大爆発を起こし、白い煙の尾を残して大西洋へと散華した。

 後の調査で判明した事故の原因は、あまりにもお粗末で、そして防げたはずのものだった。

 打ち上げ当日の朝は異常な寒波に見舞われており、固体ロケットブースターの結合部を密閉するゴム製の「Oリング」が凍結して脆くなっていた。一部のエンジニアは「この気温での打ち上げは危険だ」と強く警告していたが、スケジュールの遅れを焦る上層部によってその声は握り潰され、打ち上げは強行されたのだ。

 この「組織的な怠慢」が招いた悲劇は、今もなおNASAの重い十字架となっている。

悲劇は終わらなかった

 当時のNASA長官ビル・ネルソン氏は、この残骸発見に際して「1986年1月28日のことは、今でも昨日のように感じられる」と述べ、安全性を最優先するというNASAの誓いを新たにした。

 しかし、我々は知っている。チャレンジャー号の悲劇から17年後の2003年、今度はスペースシャトル「コロンビア号」が大気圏再突入時に空中分解し、再び7人の命が失われたことを。この時も、打ち上げ時に剥がれ落ちた断熱材が翼を直撃するという「既知のリスク」が軽視された結果だった。

 バミューダ・トライアングルというオカルトの聖地で見つかった、チャレンジャー号の残骸。

 それは海の魔物の仕業などではなく、人間の慢心と組織の硬直化が招いた「人災」の証拠だ。宇宙という過酷なフロンティアに挑むとき、少しの妥協が命取りになることを、冷たい海底のタイルは今も無言で語りかけている。

参考:Popular Mechanics、ほか

TOCANA編集部

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