>  > ファストファッションを支える奴隷労働者たち

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 近年、「産地偽造」が大きな社会問題として取り上げられている。冷凍食品や、最近ではオリーブオイルも産地表示に偽りがあるという報道があった。そしてその偽造の波は食品だけではなく、ファッションの世界にも及んでいるという。


■“ファストファッション”ブランドの闇

 まるでファストフードのようなお手軽安価の衣類ブランドをあらわす「ファストファッション」は、あっという間に日本に上陸して根付いたようだ。有名ブランドのお洒落Tシャツ1枚にも満たない金額で、全身の服を揃えることも可能で、日本人の45%はファストファッションブランドの服を着ているという調査も報告されている。

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画像は、「missheardmagazine」より引用。2013年5月にバングラデシュの衣料品工場が倒壊した事件

 ファストファッションブランドは価格を低く抑えるために、極めて複雑な生産過程を経ている。人件費の安いバングラデシュやインド等で縫製するのは当たり前だが、素材の調達も複雑を極める。国をいくつもまたぎ、糸から繊維、繊維から布地、布地から製品となり、やっと消費者の手に渡る仕組みなのだ。

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綿花 画像は「Wikipedia」より

 例えばファストファッションでよく使われるコットンだが、綿製品は生産・製造プロセスが複雑かつ複数の国境を超えるため、誰がどのように関わっているのかを知るのはとても難しいらしい。その複雑な工程ゆえに、途中でごまかす機会も多く、「綿100%」、「フェア・トレード製品(発展途上国の人々から不当な搾取をしない公正取引)」等のラベルが付いている製品の中にも、実はニセモノが紛れ込んでいることがあるのだという。


■綿のDNAを検査する

 そこで、ニューヨークにあるDNA応用化学企業が、綿の産地を調べるDNA検査方法を開発した。

 これは主に2つのタイプのDNAを調べて解析する。1つ目は植物由来で遺伝子操作をしたDNA、もう1つは天然由来のDNAである。どちらのタイプであっても、それがどこの物で、どの種かを知る事が可能であるという。

 このDNA検査法を開発した企業のジェイムス・ヘイワード最高経営責任者は「私たちの主な目的は、綿の供給ルートを浄化して資源流用や誤表示等の偽造を排除することです」と話す。そのためには、使われている繊維の産地を知ることが極めて重要となり、それを知る理想的な方法は素材のDNAを調べることだという。

 綿は収穫されてから「綿繰(わたくり)」という工程を経てから包装され、紡績や染色加工の工程のために次の国に出荷されるが、産地表示の付け替えや代わりの繊維を綿に追加する「偽造」はその過程で起こるとされている。

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