【金正男暗殺で日本滅亡→全員極楽浄土へ】十一面観音が見た「野馬台詩の予言」が指摘していた!?

■『野馬台詩』の予言

【金正男暗殺で日本滅亡→全員極楽浄土へ】十一面観音が見た「野馬台詩の予言」が指摘していた!?の画像3『野馬台詩の謎』岩波書店

『野馬台詩』は漢文だが、小峯和明氏の著書『野馬台詩の謎』の訳を元にすると内容はこうだ。

東海姫氏国 百世代天工
東海の姫氏の国では、百世の時代を経て天に代わり、人が治めるようになった。

右司為扶翼 衡主建元功  
有力な臣下が補佐し、賢者が政治を立て直す。

初興治法事 後成祭祖宗
初めはよく法治の体制を整え、後によく先祖を祀る。

本枝周天壌 君臣定始終
天地は広大で、主君と臣下が支え合いの世の中が理想的な状態である。

谷塡田孫走 魚膾生羽翔
しかし谷が埋もれ貴人が逃げ惑い、下克上が起こるようになる。

葛後干戈動 中微子孫昌
葛がはびこるように中頃に衰微し、下賤の者の子孫が栄える。

白龍游失水 窘急寄胡城
白龍が水を失うように、王の威は衰え、窮余の策で寂れた城に身を寄せる。

黄鶏代人食 黒鼠喰牛腸
黄鶏が人に代わって食し、黒鼠が牛の腸を食うように、下剋上となって世の中の秩序は乱れる。

丹水流尽後 天命在三公
王権はすでに補佐の臣下に委ねられる

百王流畢竭 猿犬称英雄
百王の流れはついに尽きて、猿と犬が英雄と称して覇権を争うようになる。

星流鳥野外 鉦鼓喧国中
星が野外に流れ、戦を告げる鉦や鼓が鳴り響く。

青丘与赤土 茫々遂為空
戦乱によって青々とした丘陵と赤土に覆われた大地もむなしく空に帰し、世界は崩壊。
日本は無に帰して終焉を迎える……。

上記の詩の内容は抽象的であるが、要約するとこうなる。

「東海の姫氏の国」とは、東の卑弥呼が治める国のことで、日本国を指している。

 日本は最初、神が治めていたが、やがて人間が治めるようになる。法や国としての仕組みが整った律令国家として安定期を迎えるものの、権力争いによる戦いが繰り返し続き混乱する。やがて、天皇の権威が衰え、卑しい身分の者が台頭するようになる。そして、最終的には大戦が起こり、すべてが滅び去って無に帰す……ということであろう。


■『野馬台詩』が予言する日本の結末とは?

【金正男暗殺で日本滅亡→全員極楽浄土へ】十一面観音が見た「野馬台詩の予言」が指摘していた!?の画像4画像は、YouTube/ARIRANG TVより


『野馬台詩』は、ノストラダムスの予言のように、現代までさまざまな解読がなされてきた。古代の神から応仁の乱までの期間を予言したとするという説や、もっと先の未来までの予言をしているという説もある。

 しかし筆者は、十一面観音の多角的視点からすると長いスパンでの日本の行く末を予言していたと思う。

 すると、「天皇の権威が衰える」という予言は、当たっている。といのも、敗戦後の天皇の人間宣言により、天皇が神ではなく象徴となり、国民主権となったからだ。そして、天皇家の衰退と共に、自身の利権ばかり考える卑しい者が権力を振りかざしている。さらに、「戦乱により滅びる」という予言も、最近起きた北朝鮮の金正男氏暗殺事件により、色濃くなってきたといえるだろう。

 この暗殺事件をきっかけに、北朝鮮内で金正恩派と反金正恩派が対立。それを後方で支援する国々が対立するという、第三次世界大戦の新たな火種ができたとも捉えられるからだ。そうなれば、近隣国として日本も戦いに参加せざるをえなくなるだろう。しかも、金正男氏暗殺事件に関わって逮捕された女が「日本人を名乗る男から仕事を依頼された」とも話していたというのだ。真実かどうかもわからないまま、北朝鮮がこれを真に受けて暴走したら、報復として日本に核ミサイルを打ち込まないとも限らない。そうなれば、日本は一瞬にして黒焦げの廃土となってしまうだろう。

 しかし、滅亡するとしても絶望する必要はない。というのも、『野馬台詩』を作った宝誌和尚は、十一面観音の化身なのである。十一面観音は、死んだ人々を地獄に落とさず極楽浄土に導いてくれるというありがたいご利益があるのだ。

『野馬台詩』は、「滅亡したとしても死後救済がある」というように、安心していつでも滅亡の日を迎えられる……という救いの予言書なのかもしれない。


※参考図書
『野馬台詩』の謎―歴史叙述としての未来記』小峯 和明 (著)/岩波書店
www.amazon.co.jp/dp/4000023195
中世日本の予言書―“未来記”を読む 』小峯 和明 (著)/岩波新書

【金正男暗殺で日本滅亡→全員極楽浄土へ】十一面観音が見た「野馬台詩の予言」が指摘していた!?の画像5

★白神じゅりこ
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