「身体改造の世界」をケロッピー前田が語る! 手足切断、性器ピアス、モドゥコン…衝撃写真!
――ケロッピーさんは、編集の仕事をする前からこうしたカルチャーが好きだったんですか?
ケロッピー 白夜書房に入ってからですよ。
――私も白夜書房出身ですから、わかる気がします。小さい頃の夢はなんだったんですか?
ケロッピー カメラマン! 小学校の頃、カメラ小僧だったから。中学生のとき、写真家の荒木経惟を知って、高校生のときに『写真時代』が創刊されて。結局、荒木さんと同じ、千葉大学工学部を卒業して、愛読誌だった『写真時代』の出版社である白夜書房に入ったんです。
――白夜に入社されたとき、最初はパチンコでしたっけ。
ケロッピー パチンコ漫画の編集部に8ヶ月いて、のちにアダルト系投稿雑誌『ニャン2倶楽部』の創刊スタッフになりました。投稿者に性器ピアスをしている人たちがいて、それを特集記事にしようとしたのが最初です。92年頃かな。
――まだ『写真時代』のときの雰囲気が残っていたんですかね?
ケロッピー 91年に白夜書房に入ったから、ギリギリで伝説といわれる時代に被ってました。『写真時代』が廃刊して、『パチンコ必勝ガイド』が売れ始めていたけど、まだ会社が3階建てのビルにほぼ全部いっしょにあったとき、会社のロッカーを開けると『写真時代』の頃のものがそのまま入っているような感じでした。
――ケロッピーさんが会社にいたのは5年間なんですよね。よくお見かけしていたので、もっと長くいたような気がします。
ケロッピー OBみたいな感じで偉そうにしてたんじゃない(笑)。あと、僕が白夜書房に貢献したことがあるとすれば、雑誌の創刊を何度も手伝っていたことだと思います。『ニャン2倶楽部』創刊に始まり、『ミニスカ倶楽部』『ニャン2倶楽部Z』などのアダルト誌、『ブブカ』の創刊号もやりました。それに『バースト』から『タトゥー・バースト』や『バースト・ハイ』が生まれたときもかなり頑張っています。
――白夜書房に入る前は何に興味があったんですか?
ケロッピー ずっとカウンターなものが好きでした。子供時代はオカルト、中学は写真、高校から音楽にハマって。パンク以降のイギリスの実験的なロック、オルタナティブといわれるジャンルを追いかけてました。高校卒業のときに友達と自主制作レコード作ったり。
――楽器は何をやっていたんですか?。
ケロッピー ドラムとパーカッション。大学に入学して出版社でバイトしていた頃、ツァイトリッヒ・ベルゲルターというバンドに在籍したこともあります。そこで『鉄男』などの塚本晋也監督の映画音楽を手がけることになる石川忠くんといっしょだったんです。昨年暮れの彼の訃報はショックでした。最近、僕も楽器を演奏する機会が増えていたので。
――カウンターカルチャーが本当に好きだったんですね。
ケロッピー そうですね。大学時代には現代アートのサークルにも入ってました。いま取材対象にしている様々なジャンルって、若い頃に興味持って調べていたものだったりします。いろいろとやってきて、かなり役に立ってます。
※次ページに刺激的な写真を含みます
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