「人間は宇宙人によって創られた説」の新たな根拠を独占入手!リビアの壁画に描かれたヘルメット宇宙人!!
高度な文明を誇る知的生命体によって、人間や動物が誕生し、地球の文明が発展したという「古代宇宙飛行士説」は未だに根強く語られ続けている。根拠として、世界各地の神話や伝説、数々のオーパーツ(製造が不可能であったと思われる出土品)の存在、そして、南米の古代遺跡や日本の遮光器土偶、さらには宇宙人のようにも見える古代の壁画などが持ち出される。
今回は、その中から中東の2つの壁画を紹介しよう。
■アルジェリア、「タッシリ・ナジェール」の火星人!?
この壁画は、アルジェリアの首都アルジェから南方へ2,000キロ、「タッシリ・ナジェール」と呼ばれる山脈にあり、1956年にフランスのアンリ・ロートが発見したものだ。そこで描かれた人物らしきものは、二本の手と丸い頭を持つが、顔には目鼻らしきものはなく、代わりに円のようなものが描かれている。丸い頭やのっぺりした胴体が、何となくヘルメットや宇宙服を思わせることから、ロート自身が「火星人」と呼んだ。
■リビア、「タドラルト・アカクス」の宇宙人!?
実は、似たような存在を岩に刻んだレリーフが、国境を隔てたリビア側にもある。そもそも、リビアとアルジェリアの国境は20世紀になって人為的に区画されたものだ。太古の昔、アルジェリアに岩絵を残した者たちは、砂の海を自由に往来して現在のリビア側に入り、似たような謎の図形を岩に刻んだのだろう。
問題のレリーフはリビア南西部、アルジェリアとの国境近くの「タドラルト・アカクス」にある。前項の「タッシリ・ナジェール」と同じく、この地域にも先史時代の岩絵が多く残され、ユネスコの世界遺産にも指定された。ただし、リビア側における調査はまだ不十分で、未発見のものが多くあると考えられている。
・現在の保存状態は一体……!?
実はこの画像、現地に赴いて直接撮影されたものではない。しかし、それが撮影された経緯ははっきりしている。2010年11月6日、「アラブの春」の混乱でリビアが内戦状態となる直前、新しく開館できたばかりのリビア博物館の展示を、当時リビアに住んでいたある日本人が撮影したものだ。その後リビア国内は、現在に至るまで混乱状態が続いており、とても現地調査ができる状態ではなくなってしまった。博物館はおろか、現地の保存状態さえ危ぶまれる状況である。その意味では、非常に貴重な画像と言えるだろう。
いかがだっただろう。今回紹介した2つの壁画は果たして「古代宇宙飛行士説」を裏付ける証拠となるのだろうか。調査の進展と再開を期待しよう。
■羽仁礼(はに・れい)
一般社団法人潜在科学研究所主任研究員、ASIOS創設会員。
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