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バナナが食卓から消える日…迫りくる危機を乗り越えられるか!?

■潜伏していた病原菌が今後も増殖!?

 バナナと言っても種類は多く、産地やその気候によっても味や見た目は様々だ。パナマ病に悩まされているのは「キャベンディッシュ」という種類で世界で栽培されるバナナの半数を占め、日本で見られるバナナのほとんどがこの種類である。しかしこのまま被害が拡大すればキャベンディッシュ種はそのうちに壊滅してしまうのでは、と述べる科学者もいるようだ。それを受けて現在、キャベンディッシュ種に代わる品種を調査中であり、台湾やフィリピンまた、オーストラリアで栽培されている品種にも注目が集まってるようである。

 アメリカ・フロリダ州を基盤とした農園にて1980年代にパナマ病を確認したランディ・プロッツ氏は「この農園の設立を手伝ってくれた労働者たちは既に母国に戻っています。この病原菌の潜伏期間は2年から3年程です。もしもモザンビーク同様、汚染された土がここにたどり着き同じ仕組みで繁殖し続けているのであれば東南アジアやヨルダン、そしてモザンビークのようにここや中南米にも既に潜伏しているかもしれません。時が経てば明らかになるでしょう」と述べている。

 アメリカ南部にあるスーパーでは大きめのバナナが3本で約40円~50円程度(2014年5月現在)と低価格で手に入る。きっと産地がグアテマラやメキシコを含む中南米だからだろう。どのスーパーに行っても必ず目にするバナナだが、いつか高級品として扱われ、我々一般庶民の口に入らなくなる日が来るのだろうか。バナナを主食としている人々、そしてバナナ農園で生計をたてている人々のためにも一日も早い解決策が見つかる事を願ってやまない。
(文=清水ミロ)

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