ハニートラップを仕掛けるイスラム組織？　外交官が語った日本で報道されない「科学研究財団」の怪しい実態！

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「実はこの団体には、教団の女性信者を使って政府関係者にハニートラップを仕掛けているという噂もあるんです。実際に、この噂を裏付ける元信者の女性による証言もあります。ヤヒヤは、2008年に女性信者とセックスに及んだ相手を脅迫した容疑で逮捕されたこともありますが、裁判の結果、無罪となりました。

　他にもヤヒヤは、非合法活動や麻薬所持の疑いで何度も逮捕されているのですが、ことごとく無罪を勝ち取っています。その背景には、ヤヒヤが現在のエルドアン首相と異常に親しいという背景を指摘する声も強いのです。この関係がハニートラップによるものかどうかは明らかではありません。少なくとも表向きには、ヤヒヤとエルドアンの関係は1995年頃から始まり、現在の与党『公正発展党』の前身である『福祉党』の支配下にあった自治体でヤヒヤが特別な許可を得て事業を行い、その収益を『福祉党』に還元してきたことにあると言われています」（外交官）

　現在、アフリカや中東におけるイスラム原理主義組織のテロ活動がクローズアップされている。ナイジェリアでは「ボコ・ハラム」が少女誘拐や爆弾テロを繰り返し、イラクではアル・カーイダ系の「イラクとシリアのイスラム国（ISIS）」が攻勢を強め、首都バグダッドを脅かす勢いだ。ソマリアの「アル・シャバーブ」はショッピングモール襲撃などの攻撃を繰り返している。しかしイスラム諸国には、今回の「科学研究財団」のように武装闘争に奔ることなく、したたかに国家権力と結びつくイスラム原理主義組織も存在するのだ。
（櫻井慎太郎）

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