相次ぐ航空機事件の背後に、秘密結社イルミナティの影!?
■イルミナティとプーチンの対立が背景に?
さて、ここで思い出して欲しい。イルミナティは、「原始共産主義」と「位階制支配」の共存する社会の実現を目指す秘密結社だ。そしてこの2つの概念を保有する国として、彼らの理想に最も近かったのは……そう、旧ソビエト連邦だった。旧ソ連には、共産主義体制と、共産党内部の位階制が同居していたためだ。さらに、“キリスト教の息のかかった”国、つまり英米をはじめとする西側諸国との対立軸にもなっていた。
しかしソ連がロシアとなり、やがてプーチン大統領が就任すると、状況は一変する。地下資源の開発によって次々と資本家が生まれ、ロシアの政治に対して大きな影響力を持つに至ったのだ。それまでは多少の金銭と英米との対立を餌にロシアをコントロールできたイルミナティであったが、プーチン大統領の就任後、資源大国として裕福になったロシアは、もはやイルミナティのコントロールに服さなくなった。
実は、今回フランスとロシアの間で行われているような巨額の取引は、過去、エリツィン大統領の時代までは、イルミナティがロシアに提供した資金で行われてきていた。しかしプーチン大統領の就任後、イルミナティからの援助を必要としなくなったロシアは、独走を始める。そこでプーチンとイルミナティの間に対立が生じたのである。
自分たちが意図していない軍事行動が発生し、自分たちの企画していない方向に世界が醸成されてゆくことをイルミナティは面白く思わない。そして今回、プーチン大統領率いるロシアに協力するフランスに対して強い警告を発した――。今回のアルジェリア航空機墜落をそう捉えることもできるのだ。
ここ日本では、あまり大きく報じられることのなかったアルジエリア航空機の悲劇。しかし、今年立て続けに起こったマレーシア航空機の悲劇同様、その実態は、現在の国際情勢と密接に結びついた陰謀渦巻く事件だったのかもしれない。そしてその陰謀は、次なる陰謀と悲劇を生み出す引き金となるのである。
(文=深月ユリア)
深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血をひき、魔女占い師・魔女優・オカルトライター・ホラー映画プロデューサーとして国内外で活動。深月事務所代表、TR総合探偵事務所で心霊捜査担当。
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