【都塚古墳】ピラミッド型の大型古墳発見! 古代日本に伝わった最新建築技術の物証か!?
■海外の流行に敏感だった古代日本人
かくも高句麗との深い関係を持つ蘇我氏だが、一部には蘇我氏そのものが元は大陸から来た一族だという「蘇我氏渡来人説」を唱える者もいる。しかし、この説は現在のところあまり支持されていないようだが、蘇我氏が当時の外国の文化と技術に強い影響を受けていた一族であったことは間違いないだろう。
一方、この時代に物部(もののべ)氏や大伴(おおとも)氏などライバルの地方豪族と激しく争っていた蘇我氏に協力していた秦(はた)氏を渡来系の一族だと見なすことはほぼ定説となっているようだ。高句麗に加えて秦氏の存在が、蘇我氏の外来文化系色彩(外国かぶれ!?)を説明するものだという考えも説得力がありそうだ。
渡来系一族の秦氏ではあるが、その起源には諸説あり百済人説や秦王朝末裔説、チベット系民族説やユダヤ人説もある。ユダヤ人説は旧約聖書に記されたイスラエルの12部族のうちの、行方がわからなくなった10部族の一部が日本に辿り着いて定住したという説で、ユダヤ人と日本人は同じ古来イスラエル人だという「日ユ同祖論」の論拠となる説である。「日ユ同祖論」を裏付ける証拠としては、日本語とヘブライ語の共通点、神社の構造など根拠は山のようにあり、今後もこのピラミッドの構造が明らかになることで新たな歴史事実に近づくことができるようになるかもしれない。
ともあれ、今から1400年前にも我々日本人は海外の文化に敏感にアンテナを伸ばし、時には最新の建築技術を導入して周囲をアッといわせる建物を建設していたのだ。洗練された和食や工芸文化、あるいは最先端の工業技術など今や海外からお手本にされることも多い日本だが、広く世界に目を向け常にセンシティブであることは古来から島国に住む日本人の習性であったのかもしれない。1日のうちたとえ僅かであっても、海外の情報に目を向ける時間を確保したいと自戒を込めて思う次第である。
(文=仲田しんじ)
参考:「Japan Times」、「Ancient Origins」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【都塚古墳】ピラミッド型の大型古墳発見! 古代日本に伝わった最新建築技術の物証か!?のページです。ユダヤ、奈良、仲田しんじ、蘇我氏、日ユ同祖論、秦氏、都塚古墳などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで