闇サイト事件には裏の裏の裏がある! 【段ボール16歳少女遺体事件】
■単純な事件ではない可能性も?
岩崎容疑者は依頼主の栗林容疑者とともに遺体の全部を敷き布団で包んで段ボール箱に梱包した。梱包した場所は、越谷市内のアパートだった。依頼された岩崎容疑者は梱包したときに「遺体だと分かった」と供述している。さらに「遺体は関東から車で運んだ」ことから、依頼した栗林容疑者と長時間にわたり接触していたことになる。依頼主と直接会って、長時間いるということは、依頼する側にリスクになり、逮捕される可能性が高くなる。
こうした大きな事件を「闇サイト」で依頼し、逮捕されるリスクを避けるとすれば、たとえば「梱包役」と「運び役」、「遺棄役」を分けて、バラバラに「依頼される人」を募集といったことも考えられただろう。
実際に私も闇サイトでのやりとりを取材することがあるが、「依頼される人」と「実際の依頼主」との間に、複数人が介在することはある。その場合、「依頼される人」は「実際の依頼主」とは会わない。つまり、仕事を実際に依頼するのは「窓口役」なのだ。こうした図式があるため、闇サイト事件では、「実際の依頼主」が表に出てこないことがある。
また、私が取材した中で「指の一部だけ」の運び屋を請け負った人物がいた。箱のようなものを渡されて、東京~関西まで運び、別の人物に手渡している。その際、「中身を見るな」との指示があったらしいが、新幹線の中で箱の中を見てしまった。その段階で警察に通報することもできたが、数十万円の報酬に目がくらみ、通報しなかった。中身を見なければ、まさか遺体だとは思わなかったことだろう。
今のところ、依頼主・栗林容疑者と亡くなった白津さんの接点が詳細には分かっていない。遺体を梱包した越谷市内のアパートには栗林容疑者が出入りし、白津さんのものと思われる衣類や携帯電話が見つかっているというくらいだ。もし、栗林容疑者が「実際の依頼主」であれば、事件は単純なものだ。しかし栗林容疑者自身が闇サイトで雇われた「窓口役」だとすれば、自体はさらに複雑になる。事件の進展を見守るしかない。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊闇サイト事件には裏の裏の裏がある! 【段ボール16歳少女遺体事件】のページです。渋井哲也、栃木、段ボール、闇サイトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで