仰天! リアル・猫ヘリコプターが飛んでくる!?

 愛するペットが亡くなった時、多くの人はその亡骸を庭に埋めたり、ペットのための火葬サービスやペット霊園を利用するようだが、中にはその亡骸を手放せず、ある方法で保存しようと試みる人がいる。その中でも目を疑うような方法を9月9日付の「Mirror」が紹介している。


■覗いてみよう 剥製の世界!

 イギリスのテレビ局、チャンネル4ではこの秋から新しく「All Creatures great and Stuffed」というドキュメンタリー番組を放送している。この番組のコンセプトは「剥製の世界をもっと近くで見てほしい」というもので、ペット愛好家たちが、死んでしまったペットを手放せず、剥製にして手元に置いておくまでを伝えている。


■華麗に飛びます!? 猫ヘリコプター!!

stuffed2.JPG何だか複雑な気分になってしまう「オーヴィルコプター」 画像は「YouTube」より

 番組出演者の1人、バート・ジャンセン氏は死んでしまった彼の愛猫「オーヴィル」を「猫ヘリコプター」という名の芸術作品へと変身させた。すでに剥製になっていたオーヴィルを、特別にデザインした空飛ぶ装置に取り付けたのは、ラジコンヘリコプターの操縦士であるアージェン・ベルトマン氏だ。愛猫の名前であるオーヴィルとヘリコプターを合わせて「オーヴィルコプター」と名づけられたこのユニークな作品(と言ってもいいものだろうか?)は、オランダのアムステルダムで行われているアートフェスティバルに出展され、人々の注目を集めているそうだ。

 また同番組では、イギリス北西部のブラックバーンという町に住んでいる剥製職人で通称「ジャングルのジェーン」という女性についても紹介している。

 この女性はハイウェイなどで交通事故により死んでしまった動物達を剥製にしてネット上で販売しているようだが、彼女の夢は店を構えてキツネのフェイスマスクや、泡につつまれたユニコーンネズミ…など、ユニークな芸術品を販売することなのだと言う。

■剥製の達人! その作品の驚くべき美しさ

 剥製と聞くと、欧米では猟の成果を示す物として家の壁に鹿や熊の頭部などを飾ったり、先にも述べたように、愛するペットを手元に残したいという気持ちから製作するイメージだが、それだけではないこともお伝えしておきたい。19世紀に一万体を超える剥製を残したイギリスのウォルター・ポッター氏(1835~1918)は、剥製を使ってジオラマのような不思議な世界を作り上げ、博物館も運営していた。

 彼の死後から52年経った1970年に博物館は閉鎖されてしまったが、その剥製の精密な造りに魅了される人は多く、作品のいくつかは買い取られ、現在でも「Museum of Everything」などで展示されているのだそうだ。ちなみにこの剥製に使用された動物は全て自然死だとポッター氏は述べていたようだが、愛護団体などからは疑いの声も出ていたようだ。

 これらの作品を見て「何てふざけた事を!」とお怒りになるのも理解できる。しかし、死んでしまった動物を剥製にしてまでも愛でる飼い主たちの気持ちもわからないでもない。とはいえ、猫のヘリコプターが自分に向かって飛んできたら猛スピードで逃げることは間違いないけれども。
(文=清水ミロ)

参考:「Mirror」、「The Guardian」ほか

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