空飛ぶ車の発売間近?「ホバーカー」「垂直離着陸車」などSF映画の世界が現実に!

「全て現存する部品を組み合わせて作った、スタイリッシュなデザインのエアロモービル3は、ドライバーにも同乗者にも快適で、スポーツカーの走り(とセスナ機の飛行)を超軽量な車体で実現した画期的な乗り物です。出発地から目的地を最短距離で移動する時代の扉を開くものになります」と同社代表は語る。

■開発構想は早くも次世代型に

 もちろん“空飛ぶ車”の開発はこれまでも世界各国で様々な試みが行なわれてきた。今回のエアロモービル社に一歩先んじて、アメリカのテラフジア(Terrafugia)社は、2010年から空陸両用車「トランジション(Transition)」の先行予約販売に踏み切っている。しかし当初は2011年の製品化を目標にしていたが、現在もまだ予約販売中のままで、何らかの問題で計画が難航しているようである。とすれば“空飛ぶ車”の実際の市販化は、ひょっとするとエアロモービル3のほうが先になるかもしれない。

 トランジションの商業生産を諦めたわけではないと思いたいが、テラフジア社は昨年、垂直離着陸が可能な空陸両用車「The TF-X」の開発構想を発表している。「The TF-X」はヘリコプターのように垂直離着陸ができることから、利便性・有用性が段違いに向上した“次世代型”の空飛ぶ車として期待されている。「The TF-X」の性能・安全性次第では、道路上での離着陸が許可されるかもしれない。それはまさにSF映画の世界が現実のものとなる日だ。

 開発競争に俄然拍車がかかってきている夢の空飛ぶ車だが、ここにきてトヨタがホバークラフトのように空中を浮遊して走る「ホバーカー」を開発しているらしいというニュースも報じられている。空を飛行する車ではなく、道路上で車体を浮かせて滑走するように走るタイプの車だということだ。いずれにしても未来の自動車について、あれこれと夢想することがますます増えてきそうな昨今である。
(文=仲田しんじ)

参考:「Daily Mail」、「Motor Authority」ほか

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