【ホント?】大麻がエボラ出血熱の特効薬として注目される
エボラ出血熱は昨年12月から西アフリカでの流行が認められ、今年に入って急速に感染が拡大。これまでに9,936名が感染し、4,877名が死亡している(10月22日、WHO調べ)。現地で対応にあたる医療従事者の感染、死亡も相次ぎ、収束の見込みすら立たない深刻な状況だ。
エボラ対策に追われる医療の現場では「ジーマップ(ZMapp)」や「アビガン(ファビピラビル)」をはじめとする薬が試験的に投与されて一定の成果をあげているが、実際の効能はまだ医学的には確かめられておらず副作用などの問題も残っている。そこで注目を集めているのが副作用のない自然の生薬で、その最有力候補がなんと、大麻だというから驚きだ。
■ウイルスが急速に変異していることが判明
9月12日に「Science」に緊急掲載された論文は、医療、医学関係者のみならず社会全体に大きなショックをもたらす内容であった。
感染がはびこる西アフリカ・シオラレオネで感染者から採取したエボラウイルスのサンプルを遺伝子解析した結果、ウイルスが急速に変異していることが判明したと、この論文は主張しているのだ。これが何を意味するのかといえば、エボラ自体が刻々と変異しているため、ワクチンの開発に際限がなくなるということである。ある時点で開発したワクチンの“有効期間”は極端に短くなり、再び迅速にワクチンを開発しなくてはならないという、まさにイタチごっこの様相を呈することが必定となってしまった。
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