【憑依・生首・UFO】割腹自殺から45年…、三島由紀夫は生きていた!!

■婦人は衝撃のあまり生首を…

 事件の後、警察から棺に収められた三島の遺体が自宅に返納された。その時、それまで気丈に振舞っていた三島由紀夫の未亡人、瑤子夫人に異変が起こったそうだ。彼女は奇声を上げて棺から夫である三島の生首を抱きかかえた。そして、何をするのかと思えば、なんと、サッカーボールのように生首を高々と蹴りあげたのだという。

 瑤子夫人にとって三島の死は相当なショックだったのだろう。だが、彼女は三島の同性愛癖にも苦しめられていたのだ。三島は、事件のメンバーであり愛人である青年、森田必勝と共に割腹自殺をして果てている……。

 三島の生首は、血を吹きながらゴロゴロと絨毯の上を転がった。 

 生首を慌てて拾い上げたのは、作家・川端康成だった。川端は生首を棺の中の元の位置に収めた。川端と三島は、師弟関係にあったと言われている。

 川端康成も三島の自殺から一年半後、仕事部屋でガス自殺をした。遺書もなく動機は不明だ。
川端は、三島の割腹自殺をした直後の遺体を確認してしまったという。壮絶な現場を目の当たりにしてからというもの、彼は精神に変調を来したと言われている。

 また、作家・工藤美代子は、著書『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』(メディアファクトリー)の中で、親交のあった川端康成の未亡人、秀子夫人から三島の霊が気の毒な姿で家に出る……という話を聞かされるのだった。

 川端は三島の亡霊に悩まされ、逃れることができず、ついに死に追い込まれたのかもしれない。


■UFOとチャネリングで未来を悲観?

 三島由紀夫は、日本最初のUFOの研究団体「日本空飛ぶ円盤研究会」に所属し、UFO観測に夢中になっていたという。

 1962年(昭和37年)小説『美しい星』(新潮社)を発表。UFOや宇宙人をテーマに取り上げ、三島文学の中でも異色の作品である。物語の主人公は、UFOに遭遇してから、いきなり「自分は宇宙人だ」と、自覚する。またどういうわけかその主人公の家族も「自身を宇宙人である」と認識するのだ。やがて、主人公とその一家は、核の危機に直面する人類を救済するという遠大な使命に目覚めていく……。

 この作品からも分かるように、三島は日本にUFOブームが到来する前からすでに意識を宇宙に向けていた。

 もしかすると三島は、宇宙人とチャネリングして未来の悲惨なビジョンを見せられていたのかもしれない。日本の行方を憂いて、あのような事件を起こしたのではないか? 

 女性霊能者・太田千寿は、三島由紀夫からの霊言を受信している。1980年のある日、三島由紀夫の霊が彼女に突如降臨。それ以降彼女は、三島からの霊示を自動書記で記しているという。それによれば、「三島由紀夫は今、地球とはかけ離れたところで、光よりも速いスピードで動きながら地球救済のために活躍している」という。

 三島由紀夫は、宇宙の彼方で今の日本をどのような目で見つめているのだろうか?

 果たせなかった目的を今度こそ遂行するために、この日本に英霊たちの霊と合体し、巨大な怨霊となって蘇ることがあるかもしれない。その時は、今度こそ前代未聞のクーデターがこの日本で起きるような気がするのだ。

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文=白神じゅりこ

新感覚オカルト作家。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。

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