「地図にない村」が存在する3つの理由! 自殺、杉沢村、怪談…!!

2、新しい道路・バイパスができたために打ち捨てられた集落 危険度★★★★★ オカルト的怖さ★★★★

 こちらも非常に多いケースです。例えば峠道。道が曲がりくねって「危険」と判断された場合、トンネルを掘ってバイパス道路を建設しますよね。

 しかし、ここに落とし穴があります。

 私たちにとっては、とても便利なのですが、峠で見晴らしの良い場所にあった「峠の茶屋」などは、バイパスのおかげで廃業してしまいます。廃業とまではいかなくても、お客さんは激減しますよね。

 これだけを読んでいると「単なるお店の廃屋で、集落ではない」と思う人も少なくありません。

 しかし、このような場所には、小規模ながらも宿泊施設を整えていたり、あるいは、オーナーが近くに住んでいることが多い。

 しかも、従業員寮やコテージタイプの別荘まで存在する場合があるのです。これは完全に集落ですね。廃業した結果、彼らは移転をしますので、そこには廃墟だけが残るのです。

 このような場所は、もともと古くから人が住み着いているわけではないので、地名や地番は後からつけられています。

 それゆえ、彼らがいなくなれば「地名」も「地番」もアッサリとなくなります。

 そして、そこには荒れ果てた廃墟の集合体が残るのです。こうして「地図から消えた“人のいない集落”」ができあがります。

 「2」のパターンで消えた集落は、最も危険な場所です。

 店が移転後、植物が生い茂って傍目からは建物が見えなくなっても、地元の人はそこに建物があることを知っています。

 ゆえに、暴走族や犯罪集団のアジトになってしまうのです。当然、事件の舞台になることも多い。また、自殺もよく起きます。

■峠の茶屋で首吊りを目撃

 ちなみに、私が知っているある「峠の茶屋」は、バイパスがありながらも峠の道はそのまま残されていました。

 これは、道路の近くに送電線があったので、作業者が通るのに都合が良かったからと聞いています。

 そして数年が経ったある時、茶屋の建物が古くなったので立ち入り禁止指定をしようと作業員が行ったところ、建物の中から首吊りの遺体が三体も発見されたという事件がありました。本当に自殺なのか、あるいは事件なのか、それはわかりません。

 いずれにせよ、これ以降、地元の暴走族集団すら近寄らなくなってしまったと聞いています。もちろん、怪談話もたくさんあります。

 ほかにもあります。

 ある峠の茶屋では、小さいながらも宿泊施設がありましたが、火事か何かで廃業してしまいました。その後バイパスも通っていたのですが、人通りの少なくなったその廃屋にテレビで有名な霊能者が、番組の企画で行ったのです。

 しかし「私の手には負えません。危険です」と言って、中に入ることができなかったそうです。

 しかも後日、その霊能者は活動を休止しています。何かに取り憑かれてしまったのでしょうか…。その建物は今でも存在します。

 いずれにせよ、「廃屋物件」に近い「峠の集落」は、犯罪的にもオカルト的にもかなり危険度が高いので、あまり近寄りたくはありませんね。

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