死刑囚・小泉毅が相対性理論の矛盾を指摘した論文 ― 物理学者が見解を語る
大学院の物理学者に論文を見てもらった
依頼したのは、ある国立大学大学院の物理学者、A先生。死刑囚が書いた「特殊相対論の修正」をテーマにした論文だということを伝えても、A先生は笑ったりすることなく親切に相談にのってくれ、小泉の論文を見てくれることになった。結果、A先生の意見は次のようなものだった。
「時間速度という考えは少し面白いと感じましたが、物理の理論としては、成り立っていないように思います。たとえば(13)(14)の式にあるような本来実数の値をとるべき速度Vを複素数として扱うなどの正しくない解釈が見られます」
う~ん、残念……。物理学のイロハも知らない筆者には、本格的な内容に見えた論文だが、やはり専門家の先生の目は厳しい。
ただ、A先生も小泉が「時間速度」に着目した点については、肯定的に評価してくれた。もしかすると、この論文を広く世の人々に見てもらうことで、また別の評価が得られたり、改善のポイントが見つかったりするかもしれない。A先生のコメントに出てくる(13)(14)の式がどんなものか、気になる人もいるだろう。
そこで、ここに小泉の論文「特殊相対論の修正について」の全文(計12枚)を公開する。トカナのコメント欄に様々な感想、意見が寄せられることを期待します。
(取材・文・写真=片岡健)
※公開した論文に関する諸権利はすべて小泉毅死刑囚に帰属します。
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